台風が続けてやってくるらしい。

でも、今日の気温は31度。

過ごしやすい秋って、今年はちゃんと来るのかなぁ…と思いながら、通勤のバス停へ。


ふと足元を見ると、

こっそりと彼岸花が咲いていた。


たしか、9月中旬から下旬に咲く花。

もう10月なのに、まだ咲いている。


その瞬間、ふと思い出した。

2020年9月23日、

とある裁判の帰り道に見た、たくさんの彼岸花のこと。


──虎渓山 永保寺。

境内を歩いていたら、あたり一面の赤。

しばらくぼーっと見ていたら、笑えてきた。


「この彼岸花に囲まれたら、私って映画の主人公みたいじゃない?」

そんなことを考えていたら、

心の中のモヤモヤがふっと軽くなった。


小さなことでクヨクヨしても、しょうがない。

楽しいことを考えよう。


あの日、そう思えた場所。

もう5年も前のことになる。


それからというもの、落ち込んだり迷ったりすると、彼岸花を思い出す。


花言葉は「悲しい思い出」や「諦め」。

たしかに、亡き人をしのぶ花として知られているけれど、

もうひとつ、「独立」という言葉もある。


あのとき、何かから独り立ちしようと決めた自分がいた。

だから私にとっての彼岸花は、

“再出発の花”。


彼岸花を見ると、あの日の私に「よくやったね」と言いたくなる。


あなたにとって「気持ちを切り替えさせてくれる花」って、ある?



📍虎渓山 永保寺

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