どうして再婚なんかしたの?亡くなった旦那さんのこと、ほんとに愛してなかったの?寂しくないの?
と、由紀子は言った。
ううん、子供のため・・・・・ん~・・・やっぱ違うな・・・自分のためだね、やっぱり。
と私は元気よく笑って答えた。
由紀子は地元の役場の幼児お遊びルームで会った、男勝りな女性だった。
愛する旦那を亡くしてもなお、笑いながら話す私を奇妙な人だという目で見た。
いいのよ、私の人生なんだから。笑って過ごしたいだけだよ。
と言い捨てた私を由紀子は「なんだこの人」という目で見た。
あれから9年の年月が流れた。
一即多 多即一
9年の年月の中 手探りで探し続けたもののこたえに明確な形や色はない。
まだ見つかっていない と表現したほうが正しいかもしれない。
見る位置 見方によって物事の捉え方は変わるが
全ては一つとして繋がっている。
全ては一つ。
似た経験をした方々の感情の琴線に触れるとズキンと胸が痛い。
どうか傷を抱えたままもう一度立ち上がって欲しい。
儚げなわすれなぐさのようなあなたにもあなたにも、
どうか光り輝く未来を。
どうか笑顔が増えますように。
