5年前の話です。
再婚して幸せなこの時期にこんな記事を書くのは少々抵抗がありますが(;´∀`)
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夫の亡骸を目の当たりにしたとき、涙は出ませんでした。
「え?なんで?」
という思いのほうが大きかったし、まるで眠っているようだったし、夢なのか現実なのか頭が真っ白とはまさにあの当時のわたしにピッタリの言葉でした。
一番大事な家族が死ぬって、どれだけのことかなんて想像できないですよね。
自分に降りかかった事実なのにも関わらず、もう一人の自分が今の自分を客観的に見ているかのようでした。
意外と冷静なのです。
ただ、悲しみは葬儀を終え、ひと段落着いたらドっとやってきます。
娘は生後8ヶ月でした。
つかまり立ちをするようになり、これからが楽しみだね、という時期でした。
アメブロを始めて、死別ぐるっぽに入った時に、若くして死別してらっしゃる方って、けっこう多いんだな・・・
と思いました。
アメブロをする前までは、こんな若くして夫を亡くすなんてきっと私ぐらいだろうな・・・と思っていたので。
私は当時27歳でした。
悲しい・・・辛い・・・寂しい・・・
という感情よりはむしろ
「これからどうやって娘を育てていこう?」
という感情の方が先にありました。
これが子供なしの身だったらまた違ったのかな?と思う今日この頃です。
娘のおかげでわたしは鬱にもならず、(暗くはなりましたが)
日々なんとか生活することが出来ていたのです。
しかし、当時からこんなことも思っていました。
「娘の存在を生き甲斐にしないと生きていけない母親にはなるまい」
と。
なんでですかね。
こんなことも考えてたんです。わたし。
娘だけが唯一の自分の生き甲斐になってしまったら、娘をがんじがらめにするどころか、歪んだ愛情を注ぐことになるし、何より娘が大きくなってから私がいないとダメ子ちゃんになって自立出来なくなってしまうんじゃないか・・・ということまで考えていました。
夫を亡くしたのにわたしは本当に冷静でした。
夫に対する愛情がなかったわけではありません。
憎んだわけでもありません。
悲しいという感情と向き合ってなかったのかもしれません。
5年前の3月12日・・・
私はこんなかたちで母子家庭になったのでした。