(これは僕が幼い頃から持ち続けた
他人から攻撃されるという恐怖から脱出するための記録です)

僕のありがとうはいつも

「こんな自分のために
ごめんなさいありがとうございます」

なので
ありがとうを言うのが辛い
(口癖なのですけど)

ずっと本当の感謝の仕方がわからない
と思って来た

謝りすぎて

謝れなくなってくる

自分はしんで詫びなきゃいけないような気持ちになってくるので

無言になる

これ以上「ごめんなさいありがとう」を言い続けたら
本当にしんでしまいそうだからだ

みぞおちのあたりは
いつも重苦しく澱んでいる

母はよく感謝してよ
と言っていた

でもありがとうと言っても
彼女のため息は止まらない

その後返事がないことも多い

“あまりしてほしくないことをされても
してもらったのでありがとうと言わなくてはならない

嫌だから辞めてと言うと不機嫌になる上
やめてはくれないので言っても無駄

離れるしかないのに
疲れ果てて今生きてることで精一杯”
(と思っている)

自分なんかいない方が
お母さんは幸せなんだ
という思考が定着してしまっている

そして僕が感謝されることはないんだなと寂しく思うのだ

今の職場は子育てをしている
お母さんたちが多いのだけど

なにかしてもらうとき
ありがとうございますを
すんなり言わないといけない雰囲気があると感じていた

言い方悪いけれど表面上の
ありがとうの強要を感じて

息が詰まって言えなくなることも多かった

そのうち母のように
ありがとうございますと言っても返事をしない人が現れた

誰かにありがとうと言われたところで
この人たちは満たされないのになと思いながら

今日は話せる人を見つけて
打ち明けてみよう