2005年4月29日午後、香川県坂出市五色台の竹林から

家族でタケノコ掘りに訪れていた大西有紀ちゃん(当時5歳)が、

忽然と姿を消しました。

 

主催:五色台連絡協議会

 

【事件経過】

午前中

自然観察会

午後1時

タケノコ掘りがスタート

午後1時30分

有紀ちゃんと母親は、竹林奥の遊歩道を外れた場所で、

4本目のタケノコを発見

→「もう一本探してくる」と遊歩道へ走る

午後2時

集合時間になっても、有紀ちゃんは戻ってこない

(主催者や参加者で捜索)→発見には至らず

午後3時

坂出警察署へ連絡

午後3時45分

警察官が到着

午後5時

地元の消防団も到着

総勢100人以上で捜索しても発見されない

 

このときの捜索範囲は定かではありませんが、

「竹林の北側に広がる森林を捜索した」と言われています。

 

【事件現場】

大まかな地図

 

警察犬が追跡を辞めたのは、この画像にある池の前

追跡が正しければ池への転落も考えられるが、

それらしい痕跡は存在しない。

 

【目撃証言】

・女子中学生「有紀ちゃんは遊歩道を歩いていた」

・成人男性「集合場所の東屋から南で、左から右へ歩くのを見た」

目撃証言どおりであれば、池の方向へ歩いたことになる。

 

【考察】

「何者かに連れ去られたのでは?」と推理する人もいますが、

おそらく有紀ちゃんは、池に転落したのではないでしょうか。

 

根拠1

誘拐を企てる人間は、

わざわざ人の多いイベントに顔を出さないでしょう。

しかもこのとき参加者の1人がホームビデオを撮っており、

身元を特定されるリスクがあるにも関わらず、

彼女を連れ去るでしょうか。

 

根拠2

水に溺れるとき、子供は静かに沈んでいきます。

「大きな音がするだろう」と思われがちですが、

意外にも音もなく溺れるため気づかれません。

むろんすべてそうとは限りませんが、

幼い子供であればあるほど、その傾向が強い。

 

足を滑らせた痕跡はありませんでしたが、

幼児であれば体重も少ない。

なおかつ固く乾いた地面であれば、

足跡もつかずそのまま斜面から池に転落したと考えられます。

 

事件と考える人もいますが、

例え衝動的に「連れ去りたい」と思ったとしても、

タケノコ掘りに集まる人と誘拐犯はつながらないし、

(誘拐するなら別の場所だと思う)

スタッフの中に犯人が存在すればすぐ身元が割れます。

 

「池の水を抜いて捜索した」と発表されておらず、

確実とは言えませんが、

有紀ちゃんは池に転落、あるいは山での遭難と想定されます。