１９８４年から、乗用車フェリーの‘ゆふ丸’‘まや丸’（３５００t）に替わり、‘くるしま７’（５２００ｔ）‘くいーんふらわあ２’（６８００ｔ）が阪神～今治～松山～別府航路に就航しました。フェリーの需要に答えるものですが、並行する、ダイヤモンドフェリーや、阪九フェリーに対抗するには程遠い車搭載量でした。
カーフェリーとしては、スタイルの良い船でしたね。今治港では、車の取り扱いは無く、‘ゆふ丸’‘まや丸’は、客船用の第一桟橋、その後の、‘くるしま７’‘くいーんふらわあ２’は‘ほわいとさんぽう’‘おくどうご’のフェリー岸壁を利用していました。早朝、深夜の入出港でしたので、その美しい姿を見ることはあまり、ありませんでした。
写真は、１９８０年の関西汽船、阪神～別府航路の時刻表です。この年を最後に、今治港と共に歩んだ、関西汽船最後の客船‘こばると丸’‘あいぼり丸’が今治港、松山港から姿を消しました。代わりに、阪神～別府直通の大型フェリーが就航しました。
上の写真の１９９５年１月、阪神～高松～今治～別府航路を最後に関西汽船の今治港寄港が廃止になりました。
１９９５年３月からの、関西汽船、阪神～別府航路の時刻表です。もう今治港の名前はありません。全て１万トンのフェリーに替わり、直行便と、松山寄港便の２便に集約されました。
写真は、‘さんふらわあにしき’です。１９９５年で、関西汽船のシンボルであった、船体のハーバーグリーンは、松山～小倉航路を除き、無くなりました。代わりに太陽マーク、さんふらわあになりました。
在りし日の‘くれない丸’ハーバーグリーンが良く似合っています。今治港に全盛期は、朝晩１０便近くの関西汽船の大型客船が出入りしていました。日本内航客船の雄、関西汽船の姿は、今もくっきりと私の瞼の裏に残っています。次回は、さよなら関西汽船です。