風に吹かれて
止まればまだ肌がぺたりと湿る夜
つかの間のお散歩

青いに咲く 一輪のひまわり

曇り空
白いベールの先、すき間に
お月様を探していた ひまわり

金星の黄金色に似たその黄色は

忘れ物を部屋に取りに戻り
二度目に通った 遠まりした道の先に 咲いていた。

赤青黄の光が点滅
ひっかかり
立ち止まる

そしてこの信号はとても長い
踏んだり蹴ったり
タイムロスの何者でもないじゃない
帰らなければいけない時間までに間に合うのか
運勢良かったはずなのに…
なんて
下を向いた その後ろ

そっと 咲いていた

ボクの背中に咲いた 小さなひまわり。

小娘ちゃん、
美味しいとこだけ
食べたいなんて
なんて身勝手で
なんて自分勝手って想うわ
私とあなたも
忘れ物を取りに戻ったから
逢えたのだものね
ロスタイムは本当にロスタイムかしら?

とそのひまわり。

咄嗟に出た私の返答、

えっと
ひまわりの花言葉は…
えっと…

つづけようとした
3秒目くらいに

Ms.ひまわりは言った、

今、ちゃんとあなたと私とで話せてるじゃないの


あなたの言葉で話してみてちょうだい
それと小娘ちゃん今花言葉。ググろうとしたわね?!
お見通しよっ年を重ねるって結構いいものよ
見えるようになるのよ いろんなものが
ふふふっ
また来年待っているわ。
とMs.ひまわり

あ、それと!

お月様に逢えますように Ms.ひまわり
っと私が言う。

そうね、逢いたいわ今日は逢えなかったから
でもよかったわ
曇り空があるから
お月様に逢えた時はそれはそれはうれしいって想えるし あたりまえはあたりまえじゃないものね
お月様がたしかにココにいた事がわかる…
それにおバカな小娘ちゃんに逢えたし
今日の出来事お月様にも話すの楽しみができたわっ
うふふっ
と、Ms.ひまわり。

そうね、Ms.ひまわり でも、早く寝ないと
朝起きれないわよ

って私が言う。

お母さんみたいな事を言うのね
お母さんみたいな私に小娘ちゃんっ

都会の夜は夜も昼みたいな人工の光が溢れて
朝も夜もあまり変わらないのが悩みね
いいわっ眠れない夜のお話につきあってくれて
ありがとう小娘ちゃんっ
小娘ちゃんも王子様にまた逢えるといいわねっ
グッドラックよっ
ほら、青の光が光った
気をつけて
いってらっしゃい
またねっ
そう言うと、
Ms.ひまわりは風に黄色の花びらキラキラとユラシ 
手を振ってくれました。


気まぐれな黄金色した
ひまわりに似た
子猫だけが
私とひまわりさんの
お月様とMs.ひまわりの おツキあいのお話や
Ms.ひまわりと私の不器用な会話をそっと聴いていた。

迷子の子猫ちゃんも
犬の王子様を探しているのかしら
逢えるといいわねっ

またねっ
と言うと
にゃ〜っ
って鳴いて見送ってくれた?

秋の深く深く青い宵の小話…

今日はキミがいなかった
今日もの間違いだ
それでも、
いないとわかるのはさみしいと感じるのは
キミがいた時間がたしかにあったからだと

ユレるひまわりが想い出させた

晴れでも曇りでも雨でも
季節が巡ろうが

キミとのつづきがはじまる日に
ボクは歩いていくと決めた

雲がキミを隠しても
雲がボクの心をくもらせても

キミがこびりついて離れない

いつか
こんな小さな日常のお話
キミともできるように

小花話コバナシ
小話コバナシ

コショコショ コバナシ

p.s 小輪のひまわりの花言葉は…愛慕

秋が来ると言うのにお月様に逢いたくてあいたくて
時の流れに逆らう夜更かしMs.ひまわり

ちいさなMs.ひまわりお月様に逢えますように…✴︎

時間は残酷で残光だから

キミもボクも逢いたい人に逢えますように…✴︎✴︎

花火とひまわりはパァ〜っと散り またきっと来年…
逢えますようにと…✴︎


ボクのナミダや痛みはキミがいないと散らないのにな

叶うことのない想いでも 願ってしまう祈りもあるの
だと

月は欠け、金星も欠ける

ボクの半分がキミの半分になって
キミの半分はボクの半分ほしいのに

なんて 小さい足で夢見心地で歩く
私は夢遊病の様で私の外から見たら重症だった

つかの間 夜のお散歩 そんな小花話


明日は秋の花の小さなお花話(おはなし)しようかな…✴︎

p.s 病室に咲く 一輪の花の様に 
キミが一番弱い時さみしい時つらい時痛い時
そっと 側にいれますように…✴︎


つづく