Windowsのコマンドラインに隠された役立つツールを使ってみよう | aibo-net 犬も歩けばアイボも歩く。アイボと遊ぼう。


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ソース
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=2843142&media_id=166




Windowsのコマンドラインに隠された役立つツールを使ってみよう



Windowsユーザーにとって、コマンドラインは必ずしも
最良の選択肢とは言えないかもしれません
。でも、コマンドラインを使わなければできないこともあります。
「tracert」コマンドを使った不安定なネット接続の
トラブルシューティングや、
「recimg」コマンドを使ったWindowsのカスタム復旧イメージの作成など、
知っておくと役に立つコマンドラインについては以前にも説明しました。

この記事では、あなたがまだ知らないのならぜひ知っておくべきコマンドを、
さらにいくつか紹介していきます。

この記事のスクリーンショットや説明には『Windows 8.1』を使っていますが、
ここで紹介するツールのほとんどは以前からあるもので、
古いバージョンのWindowsでも使えます。そのコマンドを使えるのか
、あるいはオプションに違いがあるのかといった疑問がある場合には
、コマンドプロンプトを開いて、コマンドのあとに
「/?」を続けて入力してみてください。そうすれば、
そのコマンドが存在するのかどうかや、そのコマンドでどういうオプションが使えるかを確認できます。

また、ここで紹介する多くのコマンドを使うには、
管理者権限でコマンドプロンプトを実行する必要があります。
そのためには、コマンドプロンプトのアイコンを右クリックし、
「管理者として実行」を選択します。さらに良い方法は、
スタートメニューやタスクバーにコマンドプロンプトをピン留めしてから、
右クリックして「プロパティ」を選択し、「詳細設定」ボタンをクリックして、
「管理者として実行」を選択します。そうすれば、
いつでも権限を引き上げた状態で実行できます。


システムファイルチェッカー


システムファイルが行方不明になった場合には、
ユーザーが何も操作しなくても、たいていはWindowsが自動的に見つけ出したり、
置き換えたりしてくれます。ほとんどの場合、
ユーザーはそうした処理がおこなわれたことにさえ気づきません。
ですが、そうした機能があっても、システムファイルが壊れてしまったり
、不適切なアプリケーションにより誤ったバージョンのシステムファイルがインストールされてしまったりすることはあります。時には、そうした問題にWindowsが気づかず、見過ごされてしまうケースもあります。

Windowsには「システムファイルチェッカー」
というコマンドラインツールがあります。このツールは、
無数にあるWindowsの基本的なファイルをスキャンし、
Windows出荷時のオリジナルのバージョンと比較するものです。
ファイルによっては、

「Windows Update」でアップデートされたバージョンと
比較されるケースもあります。

不一致が見つかったら、オリジナルのファイルが修復されます。
インストールメディアが必要になるかどうかは
Windowsのインストール方法によって異なりますが、通常は必要ありません。

このツールを実行するには、コマンドプロンプトで「sfc」と入力し、そのあとにスペースを入れてから、以下の一般的なオプションのいずれかを入力するだけです。


/scannow:すぐにシステムのスキャンが開始され、
必要に応じてファイルが修復されます。問題が見つかった場合には、
スキャン終了時にWindowsの再起動が必要になることがあります。

/scanonce:次にシステムを起動した時にスキャンが実行されます。

/scanboot:システムを起動するたびにスキャンを実行するように設定します。

/revert:システムファイルチェッカーをデフォルトの設定に戻します。たとえば、「/scanboot」オプションを無効にすることができます。


チェックディスク


「チェックディスク」は、ファイルシステムのエラーを修復したり、
不良セクターを特定したり、
そうした不良セクターから読み取り可能な情報を修復したりするツールです
。Windowsを起動しようとした際に、
起動前に「ハードディスクをスキャンしています」といった類の
メッセージが表示された場合は、チェックディスクが稼働しています。
Windowsが特定のタイプのエラーを検知した場合には、
自動的にスキャンが設定されます。


チェックディスクの実行には時間がかかります。
特に、空きスペースを含めたハードディスク全体をスキャンする場合には、
スキャン時間は長くなります。ですから、
あまり定期的に使いたいツールではありません。
ハードディスクの健康状態が心配なら、
S.M.A.R.T.情報をチェックする無料ユーティリティを活用すると良いでしょう。
個人的には、『Passmark Disk Checkup』がおすすめです。
このツールは、ハードディスクが集めたさまざまな自己診断データを読み取って
、ハードディスクの状態をわかりやすく教えてくれます。

とはいえ、ハードディスクに特に物理的な問題がなく、
使い続けられる状態でも、たまに発生する不良セクターや、
それにより生じるファイル破損のせいで、悪影響が出ることもあります。

Windowsは全力を尽くしてそうした問題を修正しようとします。
その点では、確かにWindowsはとても良くやってくれます。ですが、
なんらかのプログラムがどうしても起動しない場合や、
特定のフォルダやファイルにアクセスしようとした際にエラーが生じる場合には、
ディスク上の不良セクターが犯人という可能性があります。
チェックディスクを使えば、そうした不良セクターを特定し、
場合によってはそこからデータを修復し、
今後Windowsが不良セクターを使わずに済むように、その位置を把握できます。

チェックディスクを実行するには、コマンドプロンプトで
「chkdsk」と入力したあとにスペースを入れ、
以下のいずれかのオプションを入力します。


ボリューム:ドライブ全体をチェックしたい場合は、
該当するドライブ文字(「C:」や「D:」など)を入力します。

ファイル名:「chkdsk」コマンドを使って、
1つのファイルを、または複数ファイルをまとめてチェックすることもできます。

/f:このオプションを使うと、チェック後にエラーが修復されます。


/r:このオプションを使うと、不良セクターが特定され、
そこから情報が修復されます。ドライブをロックできない場合は
(チェック時にはWindowsを使用中なので、たいていはロックできません)、
次にWindowsを起動する際にコマンドを実行するように促されます。
このオプションを実行すれば
、必然的に「/r」オプションも実行されることになるので、
徹底的にスキャンしたい時には、このオプションを選択すると良いでしょう。


特にオプションをつけずに「chkdsk」を実行すると、
スキャンを実行してレポートを表示するだけで終わります。
何かが変更されることはありません。ですから、
問題を修復するためには、ボリュームやファイル名を指定し、
「/f」や「/r」などのオプションを使う必要があります。ここで、
一般的な例を紹介しましょう。「chkdsk」で「C:」ドライブをスキャンし、
不良セクターを見つけ、データを修復して、
不良セクターの位置を把握したい場合には、次のように入力します。


chkdsk C: /r


チェックディスクには、お手軽なグラフィカルインターフェースもあります。
Windowsエクスプローラを開き、チェックしたいドライブを右クリックして、
「プロパティ」を選択します。

「ツール」タブにある「チェック」ボタンをクリックするとプロンプトが開き、
次回の起動時にスキャンを実行するように設定できます。
エラーが検出された場合には、修復の実行を促すプロンプトも表示されます。
このインターフェースでは、
コマンドラインで指定できるような細かいオプションは使えません。
また、ファイルごとにスキャンすることもできません。


ipconfig


「ipconfig」は、TCP/IP情報を確認したり処理したりするためのコマンドです。
これを使えば、自分のコンピューターのIPアドレスを調べられます。
IPアドレスが自動的に割り当てられている場合に、
アドレスを解放したり再取得したりすることもできます。
DNSローカルキャッシュの消去も可能です。


このコマンドを使うには、コマンドラインに「ipconfig」と入力するだけでOKです。
このコマンドだけだと、コンピューター上にある
各ネットワークアダプターのIPアドレス情報が表示されます。


複数のアダプターが表示されるケースもあるので、
目当てのものを見つけるには、ちょっとした捜索が必要になるかもしれません。
一般的に表示されるアダプターは
、無線LANアダプター(無線接続用)とイーサネットアダプター
(有線接続用)です。設定によって異なりますが、もしかしたら、
トンネルアダプター、バーチャルアダプター、
VPNアダプターもいくつか表示されるかもしれません。
表示される情報は、アダプターに割り当てられているIPアドレス、
物理(MAC)アドレス、デフォルトゲートウェイ、サブネットです。

このコマンドには、以下のオプションを追加することもできます。「ipconfig」と入力したあとにスペースを入れ、オプションを入力してください。


/all:「ipconfig」コマンドのみを実行した場合と同じ情報に加えて、
アダプターがDHCPサーバーから自動的にIPアドレスを割り当てられているかどうかや、
アドレスを割り当てられた時間、
アドレスの有効期限など、それ以外の多くの情報も表示されます。

/release:DHPCから割り当てられたすべてのIPアドレスを解放します。
このコマンドを実行すると、ネットワークが使えなくなる点に注意してください。
たいていは、続けて「/renew」コマンドを実行する必要があります。

/renew:DHPCから割り当てられた情報を解放し、
その後すぐに再取得を試みます。コンピューターをルーターかISPのサーバー
(設定によって異なります)に再接続するオプションなので、
もっとも使う機会が多いでしょう。接続の問題を解決する際には、
とても役に立ちます。

/flushdns:DNSローカルキャッシュを消去するオプションです。
DNSは、人間が読みやすい形式のコンピューター名やウェブアドレス
(www.lifehacker.comなど)をIPアドレスに変換する働きをしています。
DNSキャッシュとは、毎回DNSサーバーに照会しなくてもすむよう、
コンピューター上に保存されているDNS情報のことです。
ネットワークには接続できるのに、
一部のコンピューターやウェブサイトに名前を使って接続できない場合は
、DNSキャッシュを消去すれば問題を解決できる可能性があります。


cipher


「cipher」コマンドは主に、WindowsのNTFSボリューム上にある
暗号化されたフォルダやファイルを処理する際に使われます。
正直なところ、その種の暗号化ファイルに関しては、
グラフィカルインターフェースを使えば必要な操作のほとんどを
実行できるのですが、プログラムを使って、
あるいはバッチファイルやスクリプトを使って
暗号化をコントロールする場合には、このコマンドが活躍します。

しかし、「cipher」コマンドには、役に立しそうなオプションが1つあります。


cipher /w:パス名


この「/w」は、ボリュームの未使用領域にあるデータを消去するオプションです。

削除したあともハードドライブ上に残っている可能性のあるデータを、
効果的に消去できます。「cipher」を実行する対象としては、
ボリューム全体(C:など)を指定することも、
特定のフォルダを指定することもできます。
すでにご存じかもしれませんが、Windowsでファイルを削除しても、
実際にはハードドライブから消去されるわけではありません。
削除したファイルのスペースに、
新しいファイルを上書きできるようになるだけなのです。

ただし、このコマンドは通常のハードドライブには使えますが、
ソリッドステートドライブ(SSD)では役に立たちません。
SSDから削除したファイルは、ただちに消去されるからです。


driverquery


「driverquery」は、Windowsにインストールされているすべての
ハードウェアドライバーの一覧を作成するコマンドです。
インストールされているドライバーのレポートを作成して、
のちのちの参照用に保存しても良いですし、
現在インストールされているドライバーのバージョン番号を調べて、
アップデートするかどうかの判断材料にすることもできます。

「driverquery」だけを入力すると、ドライバーのリストが表示されます。
リストをスクロールして内容を確認することはできますが、
他のコマンドと同様、このコマンドが威力を発揮するのは、
次のようなオプションを追加した時です。


/s:リモートコンピューターの名前やIPアドレスを指定して、
そこにインストールされているドライバーを調べることができます。

/si:ドライバーのデジタル署名情報を表示します。

/fo:とても役に立つオプションです。このオプションを使えば、
情報を表示する際の書式を指定し、
情報をさらに効果的なレポートとして保存できます。
「/fo」と入力したあとに、次のいずれかのオプションを入力してください
:TABLE(デフォルトの表示形式)、
LIST(各ドライバーとその全情報を1つずつ順に表示します)、
CSV(データをコンマ区切り形式で表示します)。


レポートを保存したければ、
情報を画面上に表示する代わりにファイルにパイプ出力するだけでOKです。
そのためには、コマンドの最後に「ファイル名.拡張子」を追加します。
ここでは、このコマンドを使う際にもっとも役に立ちそうな例を紹介しましょう。


driverquery /fo CSV > drivers.csv


このコマンドを実行すれば、すべてのドライバーを調べ、
結果をコンマ区切り形式で「drivers.csv」という名前のファイルに保存できます。
その後、保存したCSVファイルを『Excel』などの
スプレッドシートプログラムにインポートすれば、
きちんと体裁の整ったレポートとして、
インストールされているすべてのドライバーの情報が表示されます。


言うまでもなく、コマンドプロンプトで使えるコマンドは、
まだまだたくさんあります。この記事でとりあげたコマンドについても、
すべてのオプションを紹介したわけではなく、
読者の役に立ちそうなものだけに絞っています。
Windowsでどんなコマンドラインが使えるのか、
もっと詳しく知りたい方は、まずは大元をあたってみると良いでしょう。
Microsoftの「TechNet」サイトが、
情報満載の「コマンドラインリファレンス」を用意してあなたを待っていますよ。