一睡もしないまま、スタート時間を迎えた。
ここ8合目で、疲れや高山病で登山を断念された方が3名。
18人とガイドさん2人、添乗員さん1人で山頂を目指します。
11:00頃から雨が降り始めていたが、降ったりやんだりの状態、ガイドさんは登頂できると判断。
「ご来光は4:30頃です、みんなでご来光をおがみましょう!!」
「お~っ
」
と勢いよく出発です。![]()
周りは真っ暗、ヘッドライトだけがたよりです。
ガスが酷く前を行く人の足元しか見えません![]()
雨も酷く、時折雷もなっています。
天気予報では3:00頃には雨は小降りになるとの予報ですが、この今の雨は酷過ぎる![]()
途中で休憩をとりますが、体が冷える。
本8合目に到着。
ここが最後の山小屋。
ガイドさんから
「ここがら先は山小屋がありません、体力に自信のない方は、ここで私たちが下山してくるまでお待ちください」
とのアナウンス。
とにかく体力の消耗が激しい、睡眠不足による眠気と、疲れ。
もう体力ではなく気力との闘いだ![]()
ここで、13名の方が登頂を断念![]()
富士登山の厳しさを目の当たりにする。
休憩もそこそこに18名で山頂を目指します。
スタートすると雨風が酷くなってきました![]()
ガイドさんが言ってましたが、富士特有の暴風雨、下から雨が降る?
なるほど、暴雨風で下から巻き上げてきます![]()
ゴアの靴もレインウェアーも役に立ちません![]()
風が吹くと立ってられません![]()
そして、恐れていたことが起こりました。
高山病が酷くなり、歩くことが困難な方が![]()
休憩を多くとるようになり、体も冷える。
ガイドさんは手分けして、肩を貸し、ザックをからい、大変です。
私たちにはどうしようもありません。下山するわけにもいかず、そのまま山頂へとむかいます。
もう意識はもうろうとしています、とにかく眠気が凄い。
人の力は素晴らしい!!仲間がいることで足が進むのです。一人だったらと思うと恐ろしい![]()
AM4:00
8合目を出発して4時間、やっとのことで山頂山小屋の到着。
今日から営業とのこと、開業してなかっらと思うと恐ろしい
体は冷え切って、立っているのもやっと、雨もやむ様子もなく当然ご来光など全くむり![]()
山小屋で出発まで休憩することに、ほかのツアー客などで山小屋は満杯。
みんな体が冷えてガタガタと震えている、あったかいラーメンで体を温めました。
ホッカイロは役に立ちません
酸素濃度が60パーセントの山頂では酸素との科学反応が弱く全然温まらないのでズボンのポケットへ。
高山病が発病された方は顔が蒼くなってました、大丈夫かな~
ガイドさんが一生懸命に介抱されてました。
AM5:00
下山開始です、雨は小雨となり周りも明るくなりましたが、依然ガスは濃いです。
山頂標識の前での記念撮影もできず、下山道へ。
雪がまだこんなにありました。
この写真をみて、あれっ?って思った方は富士山通ですね![]()
そうここはまだ下山専用道なのです。
登ってきてますよね、ここでの異変にガイドさんも含め誰も気付かなかった。
そして、隊列が止まる。
登ってきた方からの情報がやっと入る。
雪解けと今朝の雨で下山道が崩落、水が滝となって流れているとのこと、ガイドさんが確認に走る。
帰ってきて、通れませんとの報告![]()
迂回路を別のガイドさんが確認に走る。
こっちもダメ![]()
ガイドさんの判断で山頂へ戻り登山道を下るとの説明。
ガーン![]()
![]()
この報告が一番心が折れた。
崩落した先が本8合目だったらしい![]()
気を取り直し、休憩を取りながら再度山頂へ向かう。
ところが9合目のバイパスが通れるという連絡があり、みんなほっとした様子。
そして、本8合目へ到着。
ここで13名と合流して下山開始。
写真では解りにくいが、崩壊した下山道。水が轟々と流れる音がしていた。
雨風も止み、山中湖が見えるようになりました。
ふと見上げると、珍しいと言われている吊るし雲という雲が現れた。
山中湖と吊るし雲
最後に素晴らしいご褒美いただきました~![]()
もうすぐ5合目です。
お疲れ様でした~
高山病の方は下山とともに回復。6合目からはお馬で下山されました![]()
今回の富士登山はレベルが高かったです。
次回はぜひご来光を拝みたいと思います。
辛かったけど、楽しかった富士山ツアー
ガイドさん、添乗員さん、ツアーの皆さんありがとうございました。
ポケットのカイロが今頃熱くなっとる![]()



















