こんにちは。占星哲学研究家/起業コンサルタントの平愛です。

 

前月から、星座の詩を載せています。

 

 

 

【むすひ 蠍座の詩】

 

まだ薄暗く冷たい空気のなかに

山が濃く匂いたつ

 

増してくる光とともに

山の気配が昇って消えて行く

 

山が山に還っていく

 

わたしは

静かに見送っている

 

 

赤や黄の果実が日に輝いて

冷たい風が吹くたびに

世界にあたたかい色が増えるのは

みなが強く望んだからだろうか

 

くっきりと浮かび上がれば

この世界の美しさをまたひとつ愛せるからだろうか

 

 

影は光と教えてくれたあなたと

いつかわたしはまた

黙って目と目を合わせるだろう

 

たがいの目の奥をのぞきこむと 

時が止まり

音が消え

 

わたしたちはふたりで

ほかにだれもいない場所へ

翔んでゆく

 

 

ふたつのものがよりあわされて

ぐるぐると

うずまいて

わたしはあなたになっている

 

あなたの目から 

別世界を見たならば

時間は再び動き出す

 

まだ知らぬところでひっそりと

新しい生命を宿している

 

 

 

 

 

*****

蠍座のキーワードは”むすひ”。

 

むすひ 結びであり 産霊。

 

一般に10月は神無月と言いますが出雲では神在月と言います。

 

出雲に神様が集まって、縁結びの会議を行うのです。

 

誰かと誰か、何かと何かが繋がっていく、そして、新しい命が生み出されるのが

 

蠍座の大きな力なのです。