濃厚な自然の気を感じられる環境で暮らしたい、という思いがずっとあった。
今はそんな、希望する生活とはかけ離れた暮らしで、実践する為の知識もノウハウも資金もない。
…だからって、諦めるわけではない。
現実の事柄を一つひとつ片づけながら、じわりじわりと、行きたい方向に向かって這うように進む。
今の生活から、すぐには身動きが取れないので、
まずは本を読んで、自分が求めている生活に近いエキスを探す。
実現に向けての情報収集だけではなく、イメージングの材料でもある。
…自分が望むライフスタイルは、里山暮らしに近いかも…。と思って、ぼちぼち情報収集している。
そんな中見つけた雑誌(ムック本)が『Soil mag.(ソイルマグ)』。
Soil = 土壌
つまり『土の雑誌』だ。
…シブい~と思ってたら、
『雑誌タイトルの「Soil」は、Sustainable(持続可能な)、Organic(自然体の)、Innovative(革新的な)、Local(自然に囲まれた地方)というキーワードから頭文字を抽出したもの。もちろん、暮らしを支える「土」という意味もあります。』
とあった。
小屋づくり等でお馴染みの『ドゥーパ!編集部』さんの本。
Vol.1「“ 耕す暮らし" の創りかた」
『犬式』の三宅洋平さんのロングインタビューが印象的だった。
理想を持った上で現実の場で生きる方の言葉にハッとさせられた。
Vol.2「“ 小さな自給" のカタログ」
『鹿肉のコンビーフ』とか『紅茶』の作り方とかに興味津々。
『自分にとっての本当』をつきつめて生きてきた方達の
『自分らしさ』の感覚と価値観が凝縮された、素敵にマニアックで魅力的な生き様の片鱗に触れられる。
刺激的。
Vol.3「“ 採集” のある暮らし」
食だけでなく、編カゴとか草木染めなども網羅。
縄文人やアイヌ人の方々が、森を上手に大切に管理しながら(採るだけじゃなく食用の木を植樹したり)
継続可能な狩猟採集生活をしていた事を窺い知る。
採集の方法、その利用法などの情報はもちろん有用なのだけど、
やはり、それらを実践・紹介されている
素敵にマニアックな生き様の、魅力的な方達の
生活の片鱗が覗けるところがたまらない。
☆1~3号まで、購入してからすぐは密に読めなかった。
寝かせておいて、気が向いた時に手に取る。
本誌内で紹介されている書籍も良くって、
Soil mag.繫がりで良い本を数冊手に入れた。
雑誌なので色々な情報が載っていて、
初心者の自分には入門書として良かった。
雑誌だけど、ずっと持っていたい美しい内容の本。