近づいてくる明日

遠ざかる昨日

母親の声を背中で聞きながら走る

桜が降る門を抜けて下駄箱へ走った

僕は現実を脱いで
あの日の記憶を着る

同じだけ時間を抱き
少しだけ夢を抱いた

僕だけうまく出来なかった折り紙
となりの席の女の子が新しい一枚をくれて
最初から出来た顔をしていた

今は
折り紙は手元にはなく
心の中で鶴になったまま

桜が咲く頃
思い出すこと