北関東のある場所に仕事でいった時焄

夜の接客だったので家を出た時はもう真っ暗綷

右見て左見て
誰もいないし車も来ない。

離れた場所に駐車してた車に向かいだした。

車がやっと擦れ違えるくらいの道でガードレールの向こうは小さな川でした。

点々と並ぶ外灯が照らす道を歩いていると

僕を越えては消える影が

その影に違和感を覚える

後ろには誰もいないはず

しかしその影は、明らかに人の形をしていたのです。

おかしい…

振り返ると、あるものから影が伸びているのがわかった。

遠目ではなにかがわからない。

その場所まで戻ってみると。

戦没者慰霊碑。

その古い石碑から伸びる影が人の形をしていたのです。

ここは危険な場所なのかもしれない。

直感が心臓を刺す。

この場所から早く離れなければ何かが起こるかもしれない。

石碑から車へと急いで歩くと、左の空き地からさっきの影とは比べものにならない強烈な違和感を感じ

その方向を見ると

5~60m先に老人が正座をして座っている。

真っ暗な中で、それだけの距離がありながら一目で古い着物を着た老人とわかり、視線が尋常でない強さで僕を見ているのがわかった。

これはこの世のものではない。
引き込まれる。

逃げようとして目を切ろうとした瞬間

老人が立ち上がり

こちらへ向かってきた。

僕は恐怖を感じ

車まで走った。

息を切らせながらたどり着き

運転席に乗り込む

バックで発進する形で停めていたため、後ろを確認しなければいけない。

ミラーを見たら老人はいない。

よかった、気のせいだったのかな。

そう思い、バックするため後ろを見ると



後ろの窓に

老人が貼りついている!!

ものすごい視線でこっちを見てる!

恐ろしさのあまり声も出ず

ギアをバックにいれ猛スピードで逃げ出した。


少し走ると道をほうきで掃除しているお婆ちゃんがいた。


おかしい…


ライトが近づくにつれ、そのおかしいと思った理由がわかる。


そのお婆ちゃんは、体が向こう側を向いているのに、顔がこっち側を向いている。

しかも

掃いている場所は道ではなく

川の上に浮きながら


しかも


掃いているのは

ほうきではなく

自分のもげた腕をほうきにして片手で掃いていた。


ヤバイ、これはマジモンだ!!

お婆ちゃんの横を通り抜け

ミラーで後ろを見ると…

何もいなかった。


後で聞いた話では

訪問したおうちの仏様で戦死した男性がいて

家族の女性で化膿した腕を切り落とし
その後亡くなったという方がいたそうです。

お墓の話をしにいき

墓石に戒名を彫るか彫らないかの話になった時

古い仏様のものは彫らないと言われて

彫ればいいのに…そういうならまぁいいけど。

と思いながら家を出て

帰る時の出来事でした。


古い仏様で彫らないはずだったのは

男性と女性が一霊ずつ

後で聞いた話の二人でした。

もちろん

そうとはいいませんが何度も話をして

彫刻しましたが

それからその二人は

見掛けていません。