12月17日は、大学病院へ行ってきました。
昨年12月2日の甲状腺手術から約1年での定期検診になりました。
3本採血して、結果が出てから診察室へ。
●眼瞼下垂について
『見た目がだいぶ良くなりましたね。
違和感や光のまぶしさはこのまま残りますが、見た目だけでも戻って良かったですね。
1年間大変な思いをさせて申し訳ありませんでした。』と言っていただきました。
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●採血結果について
『TSHが異常に高い、脳下垂体がおかしい』とのことでした。(>_<)
FT4 1.36
FT3 2.5
TSH-1 61.18H
甲状腺ホルモンのFT4とFT3はバセドウ病発覚以来、初めてどちらも正常値になりましたが、TSHが前回の0.79から、まさかの61.18へ。
基準値は0.5~5.00なので、基準値の10倍はいってます。
甲状腺を採って甲状腺ホルモンが作られないため、チラーヂンという薬で甲状腺ホルモンを補っていますが、しばらく薬を飲んでいなかったと思えるぐらいの数値だそうです。(>_<)
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TSHは、脳下垂体から分泌され、甲状腺ホルモン(T4、T3)が体の中で一定のバランスを保つように調整しています。
●バセドウ病がわかった、2011年8月30日の採血結果
FT4 6.320H
FT3 14.62H
TSH 0.018L
バセドウ病は、FT4とFT3という甲状腺ホルモンが過剰に出て様々な症状が出る病気です。
これ以上甲状腺ホルモンを作り過ぎないようにTSHの分泌がほとんどありません。
それに対して、逆にTSHがとても高い今回は、甲状腺機能低下症になっているということになります。
今回TSHが高くなった原因は、7月2日の受診の時にチラーヂンを100から75に減らしたことが原因のようです。
薬を減らして体がかなりきついという話をしたら、微妙な薬の変化に体が敏感に反応したのかもとのことでした。
最近12.5という量のチラーヂンが出たそうで、チラーヂン50を1錠、25を1錠、12.5を1錠で合わせて87.5に増やすことになりました。
手術から1年ですが、甲状腺機能低下症の薬と一生付き合っていかないといけない難しさを痛感しました。
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ただ、今回の甲状腺ホルモンは正常で、『ホルモンが正常なことが一番大事なので大丈夫』だそうです。
『もしガンだったらこのTSHの数値は大変なことだけど、あいさんはガンではないので大丈夫です』とおっしゃいました。
『もしガンだったら大変なこと』と何度も先生が強調しておっしゃったので、ガンじゃない確証ってあるんだっけと不安に…(>_<)
たぶん、甲状腺を数mg残してほとんど摘出してて、病理診断でもガンは見つからなかったので甲状腺ガンは大丈夫です(^^ゞ
帰って甲状腺の本で調べたら、TSHとガンの関係について書いてありました。
★『甲状腺ホルモンは、脳下垂体から出る甲状腺ホルモン(TSH)によって合成、分泌が調整されていますが、このTSHには、腫瘍の細胞を増やし、腫瘍を大きくする作用があります。』
TSHが高いと、ガンがどんどん大きくなってしまうみたいです。
甲状腺ガンは無いけど、他のガンは大丈夫なんだろうかとか、知識がない故に不安になってます。
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脳下垂体に関連して気になっているのは、3年ぐらい飲んでいた高プロラクチン血症の薬を、8月にやめたこと。
高プロラクチン血症は、TSHと同じように脳下垂体から分泌されるホルモンです。
基準値は15以下ぐらいで、薬を飲んでいない時の私の数値は50前後。
でも『甲状腺ホルモンの低下によって、視床下部からのTRH(甲状腺刺激ホルモン分泌ホルモン)の分泌が亢進し、その結果プロラクチン分泌も亢進される。』らしい。
薬もやめてしまったし、TSHが高いということは、余計に高くなってそう(>_<)
プロラクチンが高くなる原因はいくつかあって、そのうちの一つに下垂体線種があります。
数値がもっと高ければMRIなどの検査をするのが普通のようですが、私は50前後で微妙なため、検査したことはありません。
でも、前に20ぐらいの数値で検査したら下垂体線種があったという人のブログを読んだことがあるんです。
ずっと飲んでいたカバサールという薬は、下垂体線種を小さくしてくれるという薬でもあったので、とりあえず飲んでおけば安心だったのですが、やめてしまったので、なんだか不安。
『脳下垂体に問題がある、ガンがあったら大変なこと』という言葉がひっかかっていて、もし下垂体線種があったらどうしようと言う気持ちがわいてきました。
脳の視床下部に効かせる不妊治療の点鼻薬が私には効かなかったことも気になっています。
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考えすぎなんだろうけど、人間ドッグにでも行きたいなぁ。
目の前が真っ暗になって倒れることが週に1回か2回ぐらいあります。
起きてしばらくは、脳がプルプル震えているようなもどかしい感覚があります。
午前中はまっすぐに歩けなくて、インターホンが鳴ると壁伝いに何度も倒れながらなんとか玄関にたどりつくと言う感じ。
薬が効いてくるのか午後には良くなってくるので、バイトも基本的に15時~22時で入れてもらってます。
甲状腺機能低下症の症状なのかな~。
バセドウ病&膠原病になったと思われる時期から超低血圧で、ずっと同じ症状で苦しんでいるので、低下症の影響なのかどうかはっきりわかりません。
チラーヂンを増量して、甲状腺機能低下症が落ち着けば、TSHも下がるとは思うのですが、次の受診は6月3日。
2、3ヶ月後ぐらいに薬の調整がうまくいっているか確認をしたいというのが本音だけれど。
8月頃は、このまま寝たきりになってもおかしくないんじゃないかと思うぐらいきつかったけど、大学病院のため、余程のことがないと予定外で受診できる感じではなくて我慢していました。
大学病院の先生は話しやすくてとても良い先生ですが、遠いのでいずれ地元の病院に転院したいと思っています。
でも数値が安定していないので、まだまだ先のことになりそうです。
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血液検査の結果の続き。
TSH以外で基準値から外れていたものだけ書きます。
●赤血球数とヘモグロビン
この2つは基準値よりやや低かったです。
たぶん軽い貧血かな?
●総コレステロール
手術後、甲状腺機能が低下して、総コレステロールが基準値を超えるようになりました。
7月にはチラーヂンが効きすぎて甲状腺機能亢進していたので、総コレステロールは基準値内になっていました。
でも、今回は甲状腺機能が低下しているため、総コレステロールは元通り基準値を超えてました。(>_<)
甲状腺ホルモンって、体に色々な影響を与えているんだなぁと改めて思います。
●TRAb(抗TSHレセプター抗体)
TRAbは、バセドウ病の原因物質と考えられている自己抗体です。
この抗体があるか無いかが、バセドウ病の判断基準になります。
正常値は1未満です。
大学病院初診時の2011年10月5日で、27.4。
そして今年の7月2日の結果は3.7でした。
まだまだ高いけど、元々27.4もあったことを考えると、手術の結果だいぶ良くなってきていると言ってくださいました。
今回検査したTRAbの結果は、次の受診時にわかるそうです。
抗体が下がらなければバセドウ病の再発の可能性が高いので、抗体が下がってきていると聞いて一安心しました。
それにしても、甲状腺をほとんど採っているのにも関わらず、正常値の数倍もまだ抗体があるなんて、投薬治療ならかなりの年月がかかったんだろうなぁと思います。
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●膠原病のこと
7月に膠原病だとわかったので、今飲んでいる薬は問題ないか一応聞いてみました。
同じ大学病院で診てもらったので、膠原病の先生が書いた電子カルテの内容を確認されていました。
チラーヂンとアルファロール(副甲状腺機能低下によるカルシウム不足を補うためのビタミンD)は、絶対に飲まないといけない薬なので、やめられないとのこと。
やめられるとすれば、リザベン(手術痕のケロイド)、メチコバール(眼瞼下垂のため。神経麻痺を改善するビタミンB12)
リザベンは、手術痕のケロイドがまだひどいが、もう一定期間経過してその状態なら、これ以上飲み続けても効果はないかもしれないということで、ストップになりました。
メチコバールは、迷いつつも、これはやっぱり今回までは飲んでおいてくださいとおっしゃって処方されました。
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●手術痕のケロイドについて
赤み、ふくらみがまだかなりあり、少し拡がってきました。
心臓手術の時は、もっとひどくて、赤黒くて、何もなかったとこまで飛び火のように拡がったりしました。
ケロイド体質は、皮膚が盛り上がって何もないところまで増殖したりするんです。
今回も少し拡がっていますが、範囲が小さいだけに心臓手術の痕に比べればかわいいもの(^^ゞ
先生が『ケロイドなので写真を撮らせてください』とおっしゃってデジカメで数枚撮影されました。
撮りながら、『本当に首を切らなくて良かったですね。もし首を切ってたら大変でしたよ。』とおっしゃいました。
甲状腺手術は、普通は首を横に切ります。
子供の頃からケロイド体質で苦しんできて、心臓手術の痕は25年経った今でも痛いしかゆくて、微妙な見た目です。
そのため手術するなら胸元に小さな傷痕が残る程度で服で隠せる内視鏡手術を希望していました。
内視鏡下で受けるために甲状腺センターのある病院から大学病院へ転院した甲斐がありました。
もちろん、痛みやかゆみも強いし、バセドウ病で首が太くなり苦しかったので、Vネックの服を好んで着ていたのですが、手術痕が見えるため、そのままでは着られなくなりました。
不便な点はあるけど、私の場合は首を切らなくて本当に良かったと思います。
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●歯の治療について
先月、歯の治療をしようと思って歯医者さんに行ったのですが、治療を拒否されました(^^ゞ
今飲んでいる薬を書いたところ、色々お話を聞かれました。
バセドウ病判明後初めての歯科治療で、大学病院の先生の許可が出ない限りは治療できないとのことで、歯の治療計画書を提出していました。
感染症になりやすかったり、麻酔などに慎重にならなくてはならないそうです。
バセドウ病の治療を初めてすぐは、飲み始めたばかりのチウラジールの副作用の関係か何かで、歯の治療、特に抜糸は絶対にしてはならないと念を押されました。
今回の受診時に歯の治療は問題ないですよと言っていただいて、歯医者さんに返書を書いてくださることになりました。
まだしばらくバイトが忙しいので、1月中旬ぐらいから歯医者さん通いを頑張りたいと思います。
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今回の結果にちょっとへこんでいます。
旦那さんも、先日の検査結果が出て、大きな病名が一つ追加されました。
夫婦ともに、体を大切に、無理をしすぎないようにしていきたいと思います。
とても長くなりましたが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
★12月17日の費用★
●診察、採血、処方箋料など
4,470円
●薬代
14,310円
合計18,780円