昨日は、午後からクリニックへ行ってきました。
先生との話次第では治療をやめるという旦那さんも一緒に行きました。
その場で理解していても先生の専門用語や言い回しとかを完璧に再現はできないので、書ける範囲で書きますが、実際はもっと細かくたくさんのことを説明してくれました。
まず、今回の結果。
正常授精3個、異常受精5個と培養士さんから言われていましたが、厳密に言うと少し違い、正常2個、異常6個だそうです。
正常受精と異常受精の違いは、簡単に言うと核をいくつ持っているかでわかります。
正常なものは核が2つで、『2PN』と表されます。
①2PN正常
②2PN正常
③2PN×異常
④1PN異常
⑤1PN異常
⑥4PN異常
⑦5PN異常
⑧5PN異常
③は核が2つだけど、×がついていました。
これに関しては2PNでも異常だそうで、「④~⑧は核が1つ、4つ、5つで完全にダメ、③もまぁダメ』とおっしゃっていました。
こうなった原因としては、『一言で言って卵巣機能の働きが悪いことに尽きる』そうです。
この言葉、先生は昨日3回も言いました。(^^ゞ
カウフマン療法でFSHも21からだいぶ下がったけど、卵巣機能自体が回復しているわけではないとも聞くので、やはり厳しそうです。
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今のクリニックに転院してからの4回の誘発方法と結果を先生と振り返りました。
①アンタゴニスト
②ロング
③クロミフェン+HMG
④クロミフェン2段階+HMG1本
『こうなってくると、もう完全自然周期か、IVM(未成熟卵体外培養体外受精法)か。
完全自然周期だと採れても1個になる。
IVMはあなたに適応するし、やってもいいけど、新しくてまだこれからという治療で成功率が低い。
(ここで旦那さんにIVMの内容を説明してくれました。)
最近エストロゲンリバウンド法というので、あなたと同じように質の悪い卵しか採れないAMH1以下の人で、うまくハマッて良い結果が出た例がある。
これは、2週間エストロゲンを服用したあと、服用をやめた反動でエストロゲンを大量に出させる方法。
そしてさらにD3とD5の2回、成長ホルモンの注射を打つのも組み合わせる。
『エストロゲンリバウンド法+成長ホルモン注射』で、そのどちらかがその人にうまくハマったということ。
出来る人は何をやってもうまくいくけど、出来ない人は何をやってもうまくいかないから、あなたにハマるかどうかはやってみないとわからないけど、これを試してみたい。』
実際はエストロゲンリバウンド法のスケジュール表を見せながら、もっと細かく説明してくれました。
たぶん、エストロゲンリバウンド法は、カウフマン療法の短期集中型みたいな感じだと思います。
成長ホルモンの注射は自費なので高いと言って費用を教えてくれましたが、1本11500円でした。
前の病院で誘発方法の説明も費用の説明もないまま1本1万4000円の注射(フォリスチム300)を二日続けて打たれて、会計で固まったことがあるから、前もって説明してもらえれば全然問題ないです。
前の病院は、注射の種類も自分から看護師さんに聞いて、『そんなこと聞いてどうするの?』と嫌味を言われながら教えてもらっていたぐらいだから仕方ないけど。(^^ゞ
という感じで、次は『エストロゲンリバウンド法+成長ホルモン注射』が先生の一押しで、第二候補が完全自然周期という二つの選択肢になりました。
方法は旦那さんと話し合って決めるようにということで、次の採卵の予約をいつにするかの話はまだありませんでした。
自分たちでは早ければ10月、遅ければ来年2月を次は考えています。
旦那さんは、先生一押しの『エストロゲンリバウンド法+成長ホルモン注射』をしたいと言っているので、そうなると思います。
私も、完全自然周期にも興味はあるけど、先生が今の時点で私に試してみたいと考えてくださっている『エストロゲンリバウンド法+成長ホルモン注射』をやってみようと思っています。
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あとは、先生に色々質問しました。
まず、『顕微授精なのに異常受精(多核受精)が多いことについて、抗核抗体などの自己抗体が原因となって起こるケースがあると言う考えの先生がいらっしゃるようなのですが・・・。』と聞いてみました。
『自己抗体は、一般的には流産を起こすと言われているもので、異常受精に関係があるとは聞いたことがない。
私は嘘はつきたくないから、証拠のないもの、この目で見て経験したもの以外のことは言えない。
私が勉強不足なだけで、そういった話があるのかもしれないが、あまり関係ないと思う。
違うと思うが、あなたの気持ちを考慮して、検査を受けてみてもいいですよ。
その結果を見てから次に進みましょう。』と私の気持ちをくみ取ってくださいました。
セントマザーの院長先生も、『抗核抗体は関係ない、卵の質や誘発技術、顕微技術が問題』とネットで答えていたし、先生たちの間でもまだはっきりとした根拠のない話なのだと思います。
他の先生のことを話して気を悪くされるかもと少し緊張しましたが、先生はすごく誠実な方だと思いました。
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それから旦那さんが気にしていたことを質問しました。
●今、肝障害で飲んでいる薬は問題ないか。
副作用で横紋筋融解症になっているため。
(簡単に言うと、筋肉の組織が血液中に溶け出し、筋肉痛のような痛みや脱力感がある。腎機能にも影響がある。それとは関係なく旦那さんは腎結石もありますが。)
●アトピーで長年ステロイド剤その他色々な薬を服用、または塗っていること。
●突発性難聴の治療の時に、強い薬や点滴を使ったこと。(特に点滴がすごかったみたいです)
他にも色々な病気で強い薬をこれまで飲んできたけど、問題がありそうな主なものだけ先生に言っていました。
顕微授精はできているけど、そういったものの影響で、わかっていない部分で精子に問題があるのではないかという感じのことを聞いていました。
先生は、『薬は問題ない。ただ、培養3日目以降は成長が止まっているから、精子に100%問題がないかはわからない。証明できない。海外では他人の精子で受精させて調べることもあるが…。』とのお話でした。
ハムスターテストという、ハムスターの精子と受精させるテストもあると思いますが、私はそれさえもちょっと受け入れがたい。
福岡で男性不妊クリニックをされていた先生が、月に2回くらい、地元の泌尿器科で診てくださることを知り、去年の今頃何度か診てもらっていました。
私が両側卵管切断になり、顕微以外の道は完全に断たれたため、旦那さんは受診をやめましたが。
男性不妊になっているいくつかの原因がわかり、もうすでに顕微授精をしているので手術とかは考えず、漢方薬とビタミン剤を処方されていました。
その時ホルモンの検査とかも色々しましたが、もっと深い部分で問題があったりしないか旦那さんは心配していました。
でも先生と話して、もう考えても仕方ないことと納得できたようです。
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あと、私たちに染色体異常があるために異常受精が多くなっているという可能性はないのかを聞いてみました。
異常受精卵は、染色体異常を起こしていることになるので、全く関係のないことには思えなくて。
『染色体異常を持っているから、異常受精が多いのではない。
染色体異常があれば、授精まではいけるけど流産になる。
あなた達はまだその妊娠する前の段階、授精に問題があって先に進んでいないのだから、染色体異常が原因ではない。』とのことでした。
授精の段階でストップしているだけで、最終的に染色体に異常がある可能性も否めないけど。
治療はやってもあと3回で終わりだから、先生には『検査できるものは全て受けておきたいです。』と言ったけど、染色体の検査まではしなくてもいいとおっしゃっいました。
もし私が妊娠できるとしたら、一発勝負だと思います。
流産してからでは遅い。
妊娠までいけていないから流産もできないだけで、不育原因があるかもしれない。
でも先生の説明に納得できたし、妊娠流産経験も化学流産が1回だけで、自費で高額だからこその先生の判断なので受け入れました。
ちなみに、セントマザーの院長先生も染色体異常の検査の必要はないとネットで答えていました。
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旦那さんは昨日、治療をやめるかどうかを決めるために、わざわざ午後から仕事を休んで一緒に受診しました。
ダメそうなら早くやめたいと結論を急ぐ旦那さんと、ダメ元でも最後までチャレンジしたいという私の思いが噛み合っていませんでした。
でも先生と直接話して、旦那さんもいろんなことに納得できて、次も治療しようと言ってくれました。
望みがあるのかどうかはわからないけど、旦那さんが治療してもいいという気持ちになってくれて良かったです。
そのほか、先生に、甲状腺の方はどうかと聞かれ、今は少し亢進していてまだ安定しておらず、7月2日に大学病院を受診してチラージンの量を減らすかどうか検討することになっていると伝えました。
自己抗体の検査結果が2週間後に出ることと、甲状腺の結果も知りたいといことで、次の受診は7月2日以降ということになりました。
あとは、カバサールを処方してもらいましたが、前回の採血から半年経っているので、次回受診の時にプロラクチン値を調べる予定です。
先生は、『お役に立てなくて申し訳ない。次の費用に充ててください。』と採卵関係の費用を3万円引いてくださいました。
感謝して、今後のことを考えたいと思います。