5月31日。
ちょうど一年前のこの日、腹腔鏡下で両側卵管切断手術を受けました。
この手術を受けることになった理由は、卵管水腫でした。
最初に1年通った婦人科で子宮卵管造影検査を受けた時は卵管に異常はありませんでした。
レントゲンのコピーが手元にありますが、確かに卵管水腫は出来ていない。
転院前くらいから左卵管付近が激しく痛むようになり、転院してすぐ子宮卵管造影検査をしてもらいました。
結果は左卵管水腫。
不妊治療を頑張っていた1年の間に新たな不妊原因が出来たことはショックでした。
卵管水腫があると着床に悪影響があるため、採卵移植を1回したあと手術することに。
手術が終わってみれば、左卵管だけではなく右卵管にも水腫があることがわかり、両方を切断したとのことでした。
両側の卵管を切断するということは、体外受精・顕微授精以外での妊娠という奇跡は絶対に起きないということ。
卵管切断手術は、元に戻すことのできない避妊手術でもあります。
自力では女として完全に機能しなくなった自分に失望しました。
きっと片側だけだったら、これほどまでの喪失感はなかったと思います。
手術の様子をDVDで見た時、大きな水腫がポコンポコンと出てきたことにも衝撃を受けたけど、卵管を切断するシーンは、ものすごく辛かったです。
手術後数ヶ月、一人で外出することができませんでした。
特にスーパーでの買い物。
子供の少ない昼間を選んで行っても、妊婦さんやベビーカーに乗せられた赤ちゃんがいる。
手術後すぐにお産の叫び声を聞いてしまったこともあり、ママ達を見ると自分の身体には欠陥があり、劣っているという引け目を感じました。
子供の泣き声が聞こえたりすると、泣きたくなってきて、しゃがんで動けないまま。
旦那さんの仕事が終わってから迎えにきてもらったことが何度かありました。
カゴの中にいっぱい食材が入ってても、レジに並んで身動きの取れない状況で親子の会話を聴いたりしないといけないことが苦痛で帰ってきちゃったり。
今では平気というか、割り切ってます。
『妊娠出来る人は何をやっても妊娠できるけど、妊娠出来ない人は何をやっても妊娠できない。』
先生にそう言われたことが大きかったと思います。
普通に妊娠出来る人とも、不妊治療で割とすぐ妊娠出来る人とも自分は違うということを受け入れられたから。
手術から1年ということで、その頃書けなかったことを書いてみました(^^ゞ
そして、6月2日で甲状腺手術から半年です。
最近では、 甲状腺手術のことを検索してきてくださる方が増えています。
右目が普通に見えるようになり、少しずつ入院記録を書いています。
採卵周期が終わったら載せたいと思います。