7日に退院後実家でお世話になり、10日に家に帰ってきました。
手術自体は2日に順調に終わり、多少不自由はあるものの声が出ることにホッとしました。
でも、手術翌日朝に気付いた時には、右目のまぶたが重く、開きませんでした。
300例以上手術したうち、眼瞼下垂が2例あると手術前の合併症の説明でありました。
1例はがん手術の方で、投薬治療を続け1年ほどで目立たなくなったとのこと。
もう1例についての説明はありませんでした。
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●眼瞼下垂~日本橋整形外科ホームページより
上眼瞼(まぶた)は眼瞼挙筋(動眼神経支配)とミュラー筋(交感神経支配。補助的に働く)の2つの筋肉が縮むことで上がります。
眼瞼挙筋は途中から挙筋腱膜という組織になって瞼板という上まぶたの軟骨に付いています。
つまり眼瞼挙筋は腱膜を介して瞼板を持ち上げ、目を開けています。
顔を正面に向けた時、上まぶたが瞳孔(黒目)の上まで上げられない状態を眼瞼下垂と診断します。
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私の場合はがん手術の方と違って神経の手前までしか手術で触っていないため、内視鏡手術の機器の熱の影響で交感神経を損傷させた可能性ぐらいしか、見当がつかないそうです。
あと、入院中は右の顔から後頭部にかけて少ししびれていました。
交感神経麻痺についてまだあまり知識がないので、気付いていないだけで他にも影響が出ているのかもしれません。
今は、まぶたが半分ぐらい開くのである程度視野は確保できています。
複視(ものが二重に見える)や光をすごくまぶしく感じるため見づらく疲れやすいけど、今は仕事もしていないし生活に大きな支障はなさそうです。
また、右目は少し縮瞳(瞳孔が縮小)し充血しているそうです。
車の運転だけは、無理しないようにと思っています。
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退院前のお話では、薬を飲んで1年ほどでほとんど目立たなくなると思いますとのことでした。
一時的なものであれば、もっと早いかもとも言われました。
でも5日の時点で『まだ治る可能性はあると思いますよ』と言われたので、もちろん治らない可能性もあるのだと思います。
メチコバール500(ビタミンB12。神経の麻痺、痛みをやわらげる)を1日3回1錠ずつ服用しています。
旦那さんは不妊治療でメチコバール250を数ヵ月飲んでいました。
即効性のある薬ではないと思うので、気長に時間が経過するのを待ちます。
コンタクトのために受診している眼科で、現状を把握するために一度診てもらおうかなぁ。
術後検診は12月26日です。
焦らずに、ゆっくり頑張りたいと思います。
ただ、不妊治療再開をどうするかはある程度早めに決めておかないといけません。
術後大体2週間で不妊クリニックを受診し、誘発方法を決めたり準備を始める予定でした。
毎日ホルモン注射を打って卵子をたくさん育てて、採卵手術するだけの身体の準備が1月にできるのか。
1日おきぐらいに往復3時間かかる不妊クリニックへ自分で運転していけるのか。
先生や旦那さんと話し合って早めに決めたいと思います。
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別人のような右目になってしまい、鏡を見る度になんともいえない気持ちになりますが、すぐに受け入れることができました。
同じ病室の、手術しなければ余命1年と宣告されている方が『病気になったことにもありがとうを言いたい。すべてのことに感謝。』とおっしゃっていました。
強い心で命にかかわる病気と闘っている方たちと接して、私も心が強く生まれ変わったような気がします。
右目が眼瞼下垂になったとわかっても、一度も泣いていません。
声も出るし耳も聞こえるし、食べたいものを食べて音楽聴いたり、猫たちと遊んだり、十分幸せです。
見えづらくても、退院後実家でずっとマッキーのDVDを流していました。
『太陽』や『I ask.』、『明けない夜が来ることはない』、『Turtle Walk』あたりを何回も何回も見ていました。
マッキーの言葉や歌声は、やっぱりすごく力になります。
気にかけてくださっている方、ありがとうございます。
これからも見守っていただければうれしく思います。