●15:00
3時のおやつ
シフォンケーキとお茶。
この時のお茶は、ほうじ茶だったような・・・。←うろ覚え。
これ食べてる時、自分が前日手術したばかりの人間とはとても思えませんでした
●15:15
特にすることはないので、横になりたいけど、横になるのが体勢的にいちばんきつい
横になるより、ベッドに腰掛ける方がラク。
ベッドに腰掛けるより立つ方がラク。
立つより歩きまわる方がラク。
結局、歩きまわるのがいちばん痛みが少なくてすむ。
この日の午後からは2人部屋を1人で使っていたので、ちょっと異常なくらい長い時間、部屋の中を歩き回りました。
これは退院するまで続きました
●18:00 夕食
・ごはん
・スープ
・ほたて、えび、キノコ類、ほうれん草のソテークリームソース
・豆類ときゅうりの酢の物
・お茶
なんか、病院で食べてるとは思えないボリュームと味。
思わずアップで写真を撮っちゃう。
ほうれん草が大量で少し残したけど、ほぼ完食。
バランスも考えられているし、食の楽しみもあるっていうのは大きい。
ダーリンの肝障害の食事療法してた時のことを思い出して、こういうのが正解なんだなぁって実感しました。
退院後、傷が痛くてキッチンに立つのはきつかったけど、クリニックの食事を参考に、栄養と味のバランスを考えたご飯を作りたくてしょうがなくて、退院翌日ぐらいからがんばりました
●20:00
ご飯を食べた後、テレビもつけないで、部屋の中を歩き回ったり時々ベッドに腰掛けて休憩したり。
そして、トイレにも行きまくり。
本当に、緊張すると、異常なほどトイレが近いんです。
夜に抗生剤の点滴をすると言われていたので、点滴が始まってからトイレに行きたくなったら嫌だなぁと(血液逆流のトラウマが)、ちょっとした強迫観念にかられた感じで、5分おきぐらいにトイレへ
●20:50
看護師さんが点滴しにきてくれました。
看護師さんが来てからも、急いで1回トイレへ行かせてもらいました。
横になるよりベッドに腰掛けている方がラクだということを話して、ベッドに腰掛け、ベッドに付ける台の上に左腕を載せた状態で点滴してもらいました。
途中、看護師さんの持っていた医療用PHSが鳴りました。
ナースコールと連動しているみたいで、ナースステーションの方からナースコールの呼び出し音が小さく聴こえていました。
看護師さんが出ると、電話の向こうからは叫び声。
看護師さんは、『お産があってバタバタしてるんです』と大慌てで部屋を出ていきました。
●21:30
外の駐車場で、車がドンとぶつかったような音が。
しばらくすると、点滴しにきてくれた看護師さんが走ってきました。
『車で来たりはしてないですよね?点滴はもう少しで終わりですね。』
と言って、また全速力で走って行きました。
どうやら、車をぶつけた方が、ぶつけた車の持ち主を探している様子。
お産で忙しい時に、こういう対応もしなくてはならなくて大変だなぁと思いました。
●21:50
点滴が終了したので、忙しいだろうけど一応ナースコールを押してみる。
しばらくして、看護師さんが出て、『伺います』と言ってくれました。
10分、20分待つけど、誰も来ません。
看護師さんはお産でそれどころじゃないんだろうなぁ、すぐ近くで赤ちゃんを産もうとがんばっている人がいるんだなぁと思いました。
さっき電話越しに聴いてしまった、お産の叫び声が耳から離れませんでした。
入院中、産まれて間もない赤ちゃんの泣き声もたくさん聴きましたが、お産の叫び声は今でも耳から離れません。
お産を頑張って欲しい気持ちと、自分の状況を考えて辛い気持ちとでいっぱいになりました。
点滴が終了して30分が経ち、血液が逆流し、腕がなんとなくしびれたような気がしてきました。
どうしていいかわからなくなって、ダーリンに電話。
ダーリンは、すぐにナースコールをもう一度するように言いました。
でも、お産で大変、忙しいと看護師さんが言って走り回っていたことや『伺います』と言っても来れない状況なのだろうと思うと、どうしてもナースコールできませんでした。
叫ぶほどお産を頑張っている方がいるのに、これぐらいのことで再びナースコールするのは頑張りが足りなくて恥ずかしいという気持ちもありました。
●22:40
点滴が終わってもうすぐ1時間。
ベッドに腰かけていたので、少しでもラクしようと、ベッドに付いたテーブルに顔を伏せて寄りかかりました。
精神的にも、体力的にも、限界でした。
すると、看護師さんが廊下でバタバタと走る音、ガラガラと医療用品の入った入れものを引く音が聴こえてきました。
まず、他の部屋に先に行かれたようでした。
私以外にも看護師さんを待っていた人がいたんだなぁと思い、待ちました。
そして次に、私の部屋に来てくれました。
『遅くなってごめんなさい』と息切れさせながら謝ってくれたので、『お産ですごく大変そうだったので、大丈夫ですよ。赤ちゃんは無事に産まれましたか?』と聞くと、『大変だったけど、無事に産まれました』と教えてくれました。
ここは、不妊センターのあるクリニックだけれど、病棟は産婦人科と一緒。
妊婦さんや出産後の方と同じ部屋になることはありませんが、一歩病室を出れば目にする機会はたくさんあります。
病室にいても、赤ちゃんの泣き声が響いて聴こえてきます。
夜にトイレに行くと、新生児室の前からずっと離れないご夫婦がいました。
昼過ぎから、トイレに行くたびにずっと新生児室の前で笑顔で赤ちゃんを見ている姿を見ていました。
それを見て、逃げるように部屋に入りました。
母やダーリンにも、そういう思いをさせたのかな