注:暗い内容を含んでいます。不妊治療に興味のない方はスルーしてくださいね
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だいぶ経ってしまいましたが、腹腔鏡手術のことを少しずつ書いていきたいと思います。
記録として書いていきますので、かなり細かくなりそうです
まずは、今回私が腹腔鏡手術をする原因となった卵管水腫について。
●卵管水腫とは●
(某クリニックのホームページより引用)
『卵管の先端が閉鎖したために、袋状になった管の中に、卵管内壁から分泌された液が貯留して、ふくらんでいった状態です。
場合によっては、その液が子宮内へ流れ込んで、体外受精(IVF)で移植した胚に悪い影響を与えることが懸念されます。
子宮内へ戻した受精卵が、その後、卵管の中へころがりこんで、子宮外妊娠を起こす可能性もあります。』
簡潔に言うと、
●卵管が完全に詰まって腫れ、行き場の無くなった水や膿がたまる。
●体外受精であっても、たまった水の影響で着床障害や子宮外妊娠の危険性が高まる。
今回、卵管を切断する手術を受けましたが、卵管に水がたまらなくなるので、子宮へ悪い水が流れ込む心配がなくなりました。
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私が卵管水腫になったのは、不妊治療を始めた後のことです。
卵管水腫は、主に子宮卵管造影検査で発見されます。
前の病院で2009年9月に受けた時、『左卵管は良好、右卵管は詰まり気味だけど通過』という結果でした。
今のクリニックに転院してすぐの2010年9月に2回目の検査を受けました。
すでに自然妊娠や人工授精を諦めて顕微授精をしている私たちは、卵管造影検査を受ける必要はありませんでした。
ですが、左下腹部の痛みが強く、何か異常が見つかるに違いないという気持ちで受けたいと先生にお願いしました。
すると、『左卵管はパンパンに腫れていて卵管水腫、右卵管はつまり気味だけど通過』という結果でした。
先生と前の病院で検査を受けた時のレントゲン写真のコピーを見ました。
『この時はちゃんと通っている。この1年間の間に、何らかの炎症が起きて水腫になったのだろう。』というお話でした。
実は、今まで書いていませんが、私には心当たりがありました。
前の病院でのことです。
昨年の8月8日の朝、受診。
少し前から左下腹部が痛いので、遺残卵胞があるかもと生理1日目だけど内診してもらう。
念入りに消毒後に内診。
びっくりするぐらいの痛みがあった。
いつもは開けないカーテンを開けて、エコー画面を見せられる。
生理1日目にして8mmの卵胞ができているが、問題ない。
卵巣も腫れていないし、痛みがあっても全く問題ないと言い聞かせるように言われる。
助成金の書類を書くことを2ヶ月以上わざと先延ばしにされ(このことは6月から8月にかけてアメンバー記事で書いていました)、色々な面で先生や病院への不信感が募っていたこともあり、転院を考えていることを先生に伝える。
病院のあと短期バイトへ。
左下腹部の異常な痛みに耐えられなくなり、昼過ぎに早退。
病院へ行きたかったけど、先生には『問題ない』と強い口調で諭すように言われていたし、転院を検討していることをこの日先生に伝えたので再び戻る気になれず。
あまりの痛みに動けなくなり、仕事中のダーリンに電話。
しかも、迎えに来てほしいと、仕事中なのにありえないお願いをする。(ダーリン職場と短期バイト先はすぐ近くでした)
結婚前は、具合が悪くても仕事帰りに24時間やってる病院で点滴したり救急病院行ったりして、絶対に欠勤や遅刻早退をしなかったので(というか、絶対許されなかった)、ダーリンはよほどのことだろうととても驚いていました。
痛みで泣きながら運転して帰り、翌日もバイトを休みました。
今思えば、あの時、他の病院を受診するべきでした。
卵管水腫の原因になるともいわれる細菌感染のクラミジアの検査は、私もダーリンも陰性。
また、腹腔鏡手術で腹腔内に全く癒着が見られなかったことも、癒着すると言われているクラミジアは無関係だと言えると思います。
前の病院での生理1日目の内診で、数回繰り返された消毒の時の激痛、その日から強い痛みが起きるようになったこと。(今のクリニックで生理中に内診されても、特に強い痛みは感じません。)
これが、今のクリニックの先生が卵管水腫になった原因とおっしゃる『何らかの炎症』に間違いないと思っています。
運が悪かったんだろうし、今となっては仕方のないことです。
前の病院では採卵2回とも注射の医療ミスがあって、大金をかけたのに無駄になったことが転院後はっきりわかりました。
他にも数え切れないほど色々ありましたが、私は転院する直前まで、優しい先生を信頼していました。
今回、両方の卵管を切断し、自然妊娠や人工授精で授かる奇跡は絶対に起きない身体になりました。
一度でいいから、自然妊娠してみたかった。
今、卵管は切断して全く機能していませんが、切除ではないので身体の中に残っています。
それでも喪失感が大きく、自分はもう女として機能していないのだと、手術後毎日泣いています。
前の病院の先生を信頼し続けた1年間の通院で、失ったものは大きかったです。
今でも時々、色々なことを問い詰めに行きたい衝動にかられます。
でも転院後、前の病院での注射の医療ミスが発覚した時、今のクリニックの先生は、『今さらどうしようもないから忘れてしまいなさい。今、ここでちゃんと診てるから、安心しなさい。』と力強く言ってくださいました。
私には、まだ子宮も卵巣もあるし、顕微授精でなら妊娠の可能性だってあります。
治療できることに感謝し、ダーリンや両親、ブログで支えてくださるみなさんに感謝して、前を向いていきたいと思います。