☆2/1(火)採卵日のつづきです☆
いよいよ先生が来られて、麻酔が入れられました。
酸素マスクの中で深呼吸することに意識を集中しているうちに意識がなくなりました。
私は、麻酔恐怖症です。
小学生の頃、心臓カテーテルの時と心臓の手術の時に麻酔をかけました。
心臓カテーテルの時は、息苦しくて暴れた記憶がありますが、目が覚めたら終わっていました。
心臓の手術の時は、麻酔の量が多かったのか、その前に睡眠薬を飲まされていたからか、朝病室を出るところの記憶からしてありません。
だけど、昨年2月に初めて採卵した時、精神状態も良くなかったからか、2次元の暗闇の世界から逃げ出せずに苦しみました。
生きて帰れないんじゃないかって、苦しくて苦しくて仕方ありませんでした。
それ以来、『麻酔がこわい⇒採卵がこわい』と思っていました。
今のクリニックは麻酔なしでも採卵できると聞いて転院理由のひとつになりました。
でも、結局全身麻酔してもらうことに決めました。
今までと打って変わって、淡い色のブロックの世界。
ちょっとメルヘンチック(笑)
途中、息の仕方がわからなくなり、生きて帰れるか不安になりましたが、『大丈夫。先生たちがいるんだから、絶対元の世界に戻れる。何も考えずに任せよう。』と思うと、急にラクになりました。
そして自分が何をしているかわからなくなりましたが、『子ども』というキーワードが出てきました。
『子ども?子どもってなに?なんのこと?・・・赤ちゃん?赤ちゃんだ!赤ちゃんのためなんだね。』と思い、そのあとはぐっすりでした。
しばらくすると先生たち同士が『終わりました。お疲れさまでした』というような会話をしていたのが耳に入ってきたような気がします。
意識がもうろうとし始めた頃、『すごくラク!なんだこの麻酔、全然こわくないしきつくない。これなら採卵こわくない。』と思いました。
そして3、5、8という数字のキーワードが浮かびました。
3個?5個?8個?と思っていると『8個だね』というキーワードが耳に入ってきた気がしました。
先生がいなくなったあと、看護師さん2人と培養士さん1人がしゃべっていた、『卵巣のう腫、最初のは顆粒膜細胞がない、質が悪い、凍結、前半良くなかったけど後半一気に採れた』というキーワードが出てきました。
私の聞き間違いもあるかもしれません。
しばらくすると、目の前の薄暗い照明が見えるような見えないようなという感じになりました。
それとともに、看護師さんたちが『○○さん、終わったからね~、お疲れさま~。麻酔がよく効いてたね~。起き上がろうね~。メガネないと見えないかな~?』と言いながら、抱きかかえてくれました。
前の病院ではストレッチャーに乗せられ、待合い室のたくさん人がいる狭い通路を毛布をかぶせられて2階のリカバリールームまで運ばれていましたが、今のクリニックはオペ室とリカバリールームが隣なので、数歩あるいて移動でした。
私はよろけまくりで、『よっぱらいよりひどいね~』と冗談を言われながらリカバリールームへ移動。
よろけながらベッドに横になり、そのまま右手にしっかりナースコールを握らせてくれました。
『点滴の残りが終わるまでゆっくり眠ってね~、枕元にめがねとロッカーのカギを置くからね~』と言って看護師さんたちはいなくなりました。
この日、『○○さん、○○だからね~』というように、いっぱい名字を呼ばれました。
そういうのも安心感につながっていたような気がします。