病院から帰ってきても、黒ちゃんが危険な状態なのに変わりはありませんでした。
帰ってから数時間後、再びブドウ糖液を飲ませる時間になりました。
ここでうまく飲んでくれるかどうかにかかっています。
ミルク(チーの兄妹)の時は、ここが命の分かれ目でした。
黒ちゃんはまだうつろな目をし、口は固く閉じたたまま。
飲み込むだけの力がなく、ひとつ間違うとのどに詰まらせて窒息してしまうため、慎重に慎重に1滴ずつのませようとしました。
なかなか難しく、少しでも摂取させようと口のまわりに塗りつけてみたりしました。
見ていた母が『もう無理なんじゃない?』と言いましたが、ここで1滴でも飲まないと朝までもつかどうかわからないと思い、根気強くがんばりました。
すると、1滴飲み込んだのをきっかけに、自分から舌を出し舐め始めました。
顔を上げることもできないし、目も焦点が定まらない黒ちゃんでしたが、自分から栄養を摂ろうとするかどうかが、生命力なんだと思います。
茶トラが大鳴きする声に、黒ちゃんの耳が少しだけ反応しはじめました。
身体が硬直したまま横たわっている黒ちゃんを、茶トラは一生懸命毛づくろいしてあげていました。
まだ産まれて数週間ぐらいなのに、自分より弱い黒ちゃんを必死に守ろうとしているんだと思うと、涙がでてきました。
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翌朝、チーのかかりつけの動物病院へ連れて行きました。
チーは去勢を受ける前のチェックに。
そして仔猫をまた拾いました・・・と先生に伝え、仔猫たちも診てもらいました。
黒ちゃんは相変わらず横たわったまま。
体重は茶トラが360g、黒ちゃんが320g。
(ちなみにチーは3.7kg。おっきくなりました☆)
どちらも男の子でした。
ノミがいたため、仔猫も使えるスプレーをしてもらいました。
衰弱した犬猫用の栄養価の高いウェットフードを先生があげると、なんと2匹とも食べました。
黒ちゃんが一生懸命食べようとする姿は本当に涙が出ました。
2匹ともに整腸剤、黒ちゃんに下痢止めの漢方薬の粉をもらいました。
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その後、日に日に元気になりつつあります。
16日、チーの去勢のため病院へ行ったついでに仔猫ちゃんたちも健康診断をしてもらいました。
16日時点で、生後約40日程度だそうです。
順調に体重も増えているし、健康面に問題はなく人に譲っても大丈夫だと言ってもらいました。
その言葉を受けて、私も仔猫たちを連れて家に戻ってきました。
正直、うちはこのコたちを飼うことは難しいです。
ペット禁止の部屋なのが一番の理由です。
チーは元々ほとんど鳴かないコだったので、完全室内飼いで今までやってこれましたが、3匹ともなるとさすがに非常識だと思うので・・・。
飼いたいのはやまやまですが、これから里親探しをしようと思います。
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黒ちゃんは命が助かったラッキーなコということで、『ラッキー』とダーリンが命名。
拾ってきた時の様子が嘘のように元気になりました。
チーにケンカを売って追いかけるほど元気です(笑)
ものすごく甘えん坊で、顔を見ただけでグルグルグルグル言ってます。
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茶トラは『茶ッピー』とダーリンが命名。
同じく甘えん坊ですが、ラッキーより落ち着いてお兄さんな感じ。
今でもラッキーの毛づくろいをしてあげている姿をよく見ます。
のんびり、やわらかい雰囲気です。
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宮崎県都城市周辺にお住まいで検討してくださる方がもしいらっしゃいましたら、プチメでご連絡いただけるとうれしいです。
都城市以外でも、仔猫がドライブに耐えられる程度の距離でしたら、多少遠くてもお届けに参ります。
せっかく助かった命です。
大切に育てていただいて、チーのように幸せな猫になってくれることを願っています。