9日から15日まで、実家に帰っていました。
久しぶりにパソコンの前に座っています。
どうして実家にいたかと言うと、仔猫を2匹拾ったからです。
チーと1週間は離すように動物病院の先生に言われたことと、仔猫たちの鳴き声が心配だったので実家で育てていました。
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9日は漢方の診療所の帰りに、小林市にコスモスを見に行っていました。
そして夕飯は食べて帰ろうとお店に入り、料理が出てくるのを待っている時に母から電話がきました。
『ももちゃん(実家で飼ってるポメラニアンです)をお散歩させていたら、ももちゃんが河原で仔猫を見つけた。
2匹いて、1匹は元気だけど、もう1匹は全く動かない。』という内容でした。
あわてて食事を済ませて、急いで実家へ向かいました。
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途中、猫用のミルクを購入し、家に寄って必要そうなものを準備しました。
母から電話がきたのが6時半頃、仔猫たちがいるという河原に着いたのは8時を過ぎていました。
懐中電灯を照らしながら、母に教えられた場所を捜しました。
1匹の黒い仔猫がコンクリートにうつぶせになっているのが見えました。
全く動いている様子はなく、生きているのかどうかわかりませんでしたが、タオルにくるんで小さな段ボール箱へ入れました。
すると草むらの中から、茶トラの仔猫が大きな声で鳴きながら駆け寄ってきました。
こちらはとても元気そう。
雨が降っていたので、少しでも早く身体を温めなければと思い、実家へ急ぎました。
お湯を入れた500mlのペットボトル3つと、レンジでチンする『ゆたぽん』を3つ、それぞれタオルにくるんで仔猫たちのいる段ボールの中に入れました。
ミルクをあたため、チーの時に使っていた哺乳瓶(飲み口は付け替えました)を使い、茶トラに飲ませました。
勢いよくガツガツと飲む様子を見て、茶トラはひとまず大丈夫だと安心しました。
黒ちゃんの方はぐったりを通り越して、冷たい身体は脱水症状を起こして硬直していていました。
とてもミルクを飲めるような状態ではないこと、そしてどうやら下痢をしているらしい様子を見て、すぐに病院へ連れて行くことにしました。
私が仔猫たちの世話をしている横で、ダーリンは動物病院に電話をしていました。
土曜日の夜9時を過ぎていて、どこも電話に出てくれません。
でも、このままでは間違いなく黒ちゃんは死んでしまう。
5軒目にかけた病院が、連れて来てもいいと言ってくれました。
黒ちゃんが生きる望みがなんとかつながったと思いました。
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病院まで車で約15分、私は仔猫たちの入った小さな段ボールを抱えていました。
黒ちゃんは、もう『虫の息』という表現しかしようのない状態でした。
温めてもいつまでも冷たく、とてもうすっぺらい身体で骨と皮だけでゴツゴツしています。
脱水症状で硬直した身体に、開いたままの目は一点を見つめ、まばたきすらできないようでした。
病院に着くと、先生は黒ちゃんの方を『厳しいね~』と言いました。
脱水症状が激しいため、背中にたくさんの水分を皮下注射し、下痢止め、抗生剤の注射などをしました。
そして、ブドウ糖液をゆっくり1滴ずつ飲ませました。
3滴飲みこむのがやっとでした。
目はうつろなままでしたが、黒ちゃんはヨタヨタと立ち上がろうとしてまた倒れました。
立ち上がろうとした黒ちゃんに私たちは喜びましたが、先生には『これからが大変だよ』と言われました。
チーたちを最初に連れて行った動物病院の先生から言われたのと同じ言葉。
でも、まずは命をつなげることができた。
先生からも、身体の温め方、水分の摂らせ方など、適切な対応がとれていると言ってもらいました。
チーの兄妹のミルクとクロちゃんを救えなかった分、本当にうれしかったです。
☆つづく☆