今日は、胚移植のため指定された9時半に病院へ行きました。


診察後に10時から胚移植の予定だったのですぐに呼ばれるはずが、9時50分ぐらいにようやく診察室近くへ呼ばれました。


そこで看護師さんに尿はたまっているか聞かれました。


胚移植の時は尿をためて膀胱をふくらませることで子宮を垂直にし、カテーテルを入れやすくします。


私はちょうど必死に水分をとっているところでしたあせる


その時点で、待合い室の離れたところにいるダーリンにメールしました。


『看護師さんに尿がたまってるか聞かれたから、たまごは大丈夫みたいドキドキ


すぐにダーリンから『そうビックリマーク良かった~ニコニコ頑張ろうねニコニコ』ってメールが来ました。


そのメールを読んだ直後に、培養士さんが私の前に現れました。


培養士さんの表情や声の感じで、ただごとではないのがわかりました。


緊張しながら、カウンセリングルームへ培養士さんと移動しました。


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席について培養士さんの第一声は、『状態が良くないんですよ~。』でした。


ショックでしたが、この言葉のおかげで覚悟を決めて培養士さんと話すことができました。


まず、培養3日目の写真と5日目の写真を見せられました。


今朝まで待ってみたけれど、3日目からほとんど成長していないとのことでした。


この時点で先生に相談してあったそうです。


なので、昨日私が受精卵について先生に聞いた時に、一瞬先生が言葉に詰まったような感じで、『明日、いい状態で移植できるといいんだけどね・・・』と言葉を濁したのを不安に感じたのは、私の思いすごしではありませんでした。


先生なりの、精一杯の言葉だったんだろうなと思います。


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培養士さんとお話したことを記録のために書きます。


『顕微授精は顆粒膜細胞をはいで、成熟しているのを確認できた卵だけ、まわりにある細胞質膜に針を刺します。


7個採れたうち成熟のサインが出ていたのは4個でした。


4個のうち3個は、針をさすと中身が流れ出てしまいました。


普通は張りがあって、2回ほど突き刺すこともあります。


1個は普通に突き刺し、顕微授精を行うことができました。


でも分割が不均一で、3日目以降ほとんど成長していません。


途中でLHがあがったことが卵の質に影響したと思われます。


着床する可能性はゼロではないので希望があれば移植することもできますが、この状態の胚を移植することはこちらとしてはすすめられません。


移植の費用もかかる上に、移植したからにはどうしても期待してしまうでしょう。


可能性の低い胚を戻しても○○さんの負担になるだけなので、今回はキャンセルでと考えています。


3回続けての採卵は負担が大きいので、先生が今回の培養代10万円は請求しないとおっしゃっています。


その分の10万円と移植代の5万円(2回目のため割安です)は次回のために取っておいた方が、今回の胚を移植するよりいいと思います。』


培養士さんのこの話を受けて、色々と質問しました。


まず、『今回の胚でも着床する可能性はゼロではない』という言葉について、キャンセルするにあたって後悔したくないので質問しました。


今回の胚を移植して着床できたとしても、元々の受精卵自体が良くないのだから無事に育つ可能性は低いのかどうか。


培養士さんのお答えは、『着床さえしてしまえば、あとは赤ちゃん自体の生命力になるので、受精卵の質はあまり関係ありません。』ということでした。


私がこの質問をしたことで、諦めがついていないと察した培養士さんが、再びキャンセルの方向へ持っていく話をされました。


そのため私も諦めて、聞いておきたいことをどんどん聞きました。


あい

『前回、先生は卵の数が思っていたより少なかったとおっしゃっていました。


今回も多いとは言えなかったのですが、注射に卵巣がちゃんと反応できていないのでしょうか?』


培養士さん

『前回も今回もE2がきちんとあがっているので、卵巣の反応自体は悪くはありません。


前回は1個でしたが、とてもきれいな卵が採れているので、またいい卵をつくれる可能性が高いです。


今回はLHがあがってしまいましたが、点鼻薬が効いていなかったと思われます。


前回と今回の誘発方法の結果を踏まえて、次はまた先生が○○さんに合った誘発方法を考えてくださると思います。』


あい

『2月、5月と誘発して採卵しましたが、誘発で卵巣が無理をしているなら、できるだけ期間を開けた方がいいのではと思ったのですが・・・』


培養士さん

『今回の開始前にマーベロン(ピル)で卵巣を完全に休ませているので大丈夫です。


反対に次を考えるなら、半年とか開けてしまうとせっかく今まで誘発で上げてきたホルモンがリセットされてしまうのでもったいないです。


費用の問題がクリアできるなら、2ヶ月から3ヶ月後までには次の採卵をした方がいいですよ。』


大体こんな感じのお話をして終了。


培養士さんは先生に今回キャンセルすることの報告と、次回の診察をどうするかなどを聞きに行かれました。


卵巣が腫れて腹水もたまっているので、1週間後に卵巣の状態をみてもらうことになりました。


そして次回先生とお話する時に、費用を支払うこととなりました。


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次回の支払いになりますが、今周期分にかかった費用は今日の記事に記録しておきたいと思います。


採卵代10万円と顕微授精代の5万円のみ、今日は請求されました。


これに毎回支払っていた費用とあわせても、今周期は26万円程度ですみました。


培養代の10万円と移植代の5万円、凍結代の10万円が無かったことが大きいです。


もしちゃんとした卵が作れて凍結までいっていれば、本当は55万円を超える予定でした。


不妊治療の中でも、体外受精や顕微授精は保険が全く効かないので経済的な負担が大きいです。


県から年2回、15万円の助成が最長5年間出ます。(所得制限があります)


とてもありがたいです。


でも今年の助成金を使ってのチャレンジはあと1回だけになってしまいました。


必ず良い結果がでるわけではないので、私のように何回もチャレンジする方も多いです。


積み重なると費用もかさみ、どうしても精神的な負担が大きい治療だということを、ぜひ多くの方に知っていただきたいと思います。


保険が適用になることを願っています。


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ダーリンは私が培養士さんに連れて行かれてなかなか出てこないので、勘付いていたようです。


『ダメだった。移植できないって。』と報告しました。


全然実感がなくて、放心状態でした。


家に帰ってしばらくしてから、本当は今頃おなかの中に赤ちゃん(受精卵ではありますが)がいるはずだったのに・・・と色々な想いがかけめぐりました。


前回の結果が出た3月3日から、この日のために準備してきました。


3月6日から短期のバイトを4月半ばまでして費用を稼いで、


4月26日から吐き気と闘いながらマーベロンを21日間飲み卵巣を休ませ、5月12日から点鼻薬のブセレキュアを採卵前日の6月1日まで1日2回。


5月24日から胚移植キャンセルが決まる前日の6月6日まで毎日注射。


途中、今回は左卵巣から卵を採れないかもという話や、E2が低かったりLHが高すぎたりして採卵できるのか不安に思ったり、兄の赤ちゃんが生まれたり・・・。


他にも体質改善のために小さな努力を積み重ねてきました。


そんな中、移植も注射もしなくてよくなり、せっかくできた受精卵も破棄されてしまうという現実を受け入れるのは簡単ではありません。


培養士さんに移植しないので破棄しますかと聞かれた受精卵の写真2枚、私にとっては大切な子供なのでもらって帰ってきました。


がんばって生きようとしてくれてありがとうと言いたいです。


赤ちゃんをこの手に抱くために、また気持ちを切り替えて1からスタートするしかありません。


とりあえず、短期のバイトを探すところからまた始めようと思います。


そしてこれから鍼灸デビューしようか検討中です。


8月頃の治療再開を目指してがんばります。


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今日は、大好きだけどいつも我慢しているパフェを食べに行きました。


夏でも身体を冷やさないように温かいものしか基本的に口にしないけど、今日ぐらいはがんばった自分へのごほうびです。


今回治療している間、ブログを通してたくさんの方に応援の言葉をいただきました。


ありがとうございました。


そして最後に、こんな長くてまとまりのない文章を読んでくださってありがとうございます。


☆*゚ 本日の費用 ゚*☆

処方箋代他

570円

(今日から体外周期ではなくなったため、保険適用。今回の合計には含みません。)


6月6日日曜の休診日分の支払い

診察、採血、プロゲストン注射

4,873円(保険外)


体外・顕微周期②回目(移植中止) 最終的な合計

258,719円