8月30日、31日の旅行の様子をゆっくーり書いてます。
4年ほど前からダーリンと行きたいところがありました。
ここには母と一度来ましたが、どうしてもダーリンとも来たかったので再び行くことにしました。
風の丘 阿蘇 大野勝彦美術館です
美術館の立つ丘です。
深呼吸したくなるような景色でした
現在は阿蘇の他にも大分県九重町の飯田高原と北海道美瑛町の計3ヶ所に大野勝彦さんの美術館があります。
大野さんは農作業中の事故で両腕を切断しました。
命があったことは幸運なことだったと言えるかもしれませんが、
突然両腕を失った絶望感の中で生きていく道は想像を絶するものだと思います。
大野さんは事故で両腕を失った3日後、残ったわずかな腕の部分にペンをくくりつけて、文字を書く練習を始めたそうです。
初めて書いた書が展示してありましたが、それは家族に向けられた言葉でした。
それまで特に筆心があったわけではなかった大野さんの初めての書です。
大野さんの美術館へ行かれた際にはぜひ見ていただきたい作品です。
美術館にはその他たくさんの大野さんの魂のこもった作品があり、ダーリンと二人で見入りました。
文章と絵と、たっぷり時間をかけて心に刻むように見ました。
作品を載せるのは問題があるかもしれないけど、どうしても紹介したいのでひとつだけ。
(って結局載せてますが)
購入したポストカードを撮ってみました
『目標を決めたら 迷うことはない
心配ばかりしていると 日が暮れる』
短い言葉だけど、この時不妊治療のことで悩んでいた私にとって一番必要な言葉でした。
赤ちゃんが欲しいっていう目標は決まっているんだから、何も迷うことはない。
心配ばかりしていても何も始まらないって自分に言い聞かせました。
ダーリンもとても心打たれる作品とたくさん出逢って涙目でした。
ダーリンの気持ちをうまく書けないので、ダーリンのブログから勝手に引用
『私は生まれて初めて美術館で泣きました。
とても温かい涙でした。
人にはそれぞれ違った悩みや苦しみがあると思いますが、
どんな方が見てもきっと温かい気持ちになれると思います。
私は4月後半に左耳の聴力を失って、それ以後めまいなどに悩まされていますが、
それを言い訳にして色んな嫌なことから逃げようとしている自分に気づかされました。
そして、もう少し前向きに生きることができる元気と勇気をもらった気がします。』
Byダーリン
夫婦そろって、大野さんの作品に奮い立たせられました
そして大野さんの詩画集を購入しました。
すると、大野さん自らサインをしてくださるとのこと
(講演会で各地をまわられて、必ずこちらにいらっしゃるわけではないそうなのでご注意を。)
私の似顔絵と、私から見た詩をその場で書いてくださいました
自分たちの置かれている色々な状況を振り返って、夫婦で支えあっていきたいという気持ちが高まっていたために感極まって泣いてしまいました
美術館の方も驚いて見守るほど大泣き
私の誕生日だったので、日付入りなのもうれしい。
二人の気持ちを強くしてくれた最高の誕生日プレゼントになりました
帰り際、美術館の方がカメラを持っていたらぜひと呼び止めて大野さんと一緒に撮ってくださいました
たくさんの義手を使い分けて、今では車の運転も趣味の釣りも楽しんでいらっしゃるというその前向きな精神に触れ、得るものが多い時間を過ごしました。
大野さんのたくさんの言葉を糧にして二人で前へ進んでいこうと思います