火葬のボタンを押された瞬間
崩れ落ちそうになった私を
母が支えてくれた。

そしてその場から動けなくなった。
動きたくなかった。
最後まで見たいと思った。

でも母がポンポンと背中を叩き
待合室へと連れてかれた。

待合室では、子供達が笑顔ではしゃぎ
自然と涙も落ち着いた。

この子達がいなければ
私もきっと赤ちゃんの後を追っていたなぁ…

そう思った。


火葬は1時間くらいかかった。

1時間後呼ばれて行くと
赤ちゃんは骨になっていた。。

実感は全く湧かなかったも
赤ちゃんが着ていた金属のスナップボタンが
残ってて、確信させられた。

職員さんがホウキ🧹で骨を集めて🦴
お骨入れに入れてくれた。

丁寧に焼いてくれたようで
たくさん骨が残ってた。

お骨を受け取った時

赤ちゃんが戻ってきた

と心が落ち着いた。

骨までがかわいい。
愛おしい。

また一緒に家に帰ろう。



帰りの道中、息子が
「赤ちゃんは?どこにいったん?」
と聞いてきた。

「ここにいるよ。赤ちゃん、骨だけになっちゃったけど、ここにいるよ。」