地蔵の祠。 | 地蔵ブログ。

地蔵の祠。

 野ざらしの地蔵もあるけれど、多くの場合、小さな祠に納められている。この祠、実に興味深い。



 祠は誰が作っているのだろうか。地元の人達が手作りで作る場合もあるだろうし、工務店や工芸店と呼ばれるお店の職人さんが作ってくれる場合もある。住宅やマンションの壁に埋め込まれた「ビルトインタイプ」の祠&地蔵もある。コンクリート打ちっ放しの「安藤忠雄風」の祠を見かけることもある。お地蔵さんが雨露に濡れなければ、何でもいいということなのかもしれない。



 お地蔵さんに対して「雨に濡れたらかわいそう」という感覚は、どこから涌いてくるのだろうか。お地蔵さんは子どもの身代わり、子どもの化身という見方がある。お地蔵さんのお世話をしている人にとって、お地蔵さんっていうのは、我が子のようにカワイらしいものに思えてくるのかもしれない。



 そういう親心のような気持ちから、不思議な祠が作られることもある。総赤ペンキ塗りの祠や、総ステンレス祠などもある。手作り感満載の祠も、お世話をしている人の人柄が表れていて、スバラシイと思う。