日能研
目の前に日能研の青いバッグを持った少女が居て、懐かしく感じ、思わず目を細めた。
日能研というのは、中学受験のための学習塾である。
13年前。
私も小学6年生のときに、あのバッグを持ち、勉強に勤しんだ。
私の恩師は間違いなく日能研の先生だろう。
小学校でも中学校でも高校でも、問題児扱いしかされなかった私を、日能研の先生は1人の人間として接してくれた。
現在、住所不定無職。税金こそ払ってはいるものの胸をはって街中なんぞ歩けない状況にいる。
恩師にみせられん。
立派になって恩師に会いたい。
最後に。
全国の中学受験生よ。
あと1ヶ月後には戦争は終了して、君たちは穏やかに生活している。
今が踏ん張り時である。
ベストを尽くしてくれ!
多感な中学時代っていうのは、人生を大きく左右すると思うんだ。納得して、人生を歩んで欲しい。
失敗の連続だった私だから言うんだ。