今日もこの上ない幸せ

今日もこれ以上感じる事のできない幸せ

今、この瞬間にも心臓の鼓動は脈を打つ

何の命令もなく

違和感もなく

命というたすきを繋いでいてくれる

無機質

無感情

だけど

ただ平然と与えられたその役割を果たそうと

健気に

純真無垢に

永続的に

それは

美しさや神秘を超えた

生けとし生けるもの全てに与えられた

当たり前の構造

例外なく

誰もが賜ることが許された当然の仕組み

こんな常識的なことが

こんな必然なことが

どうしてこんなにも

悲しみや苦しみを生んでしまうのだろう

恐れ

憤り

不安

目には映せないものに

いつから怯えるようになってしまったのだろう

いつからその元凶に嫌気が差してしまうのだろう

行く当ても分からないまま

最後なんて分からないまま

どうして今を生かされているんだろう

どうしてここに肉体と精神が存在するんだろう