居心地がいい。
すっごく居心地がいい。
なんで?
どうしてそんなことができるの?
ずっとこの場所で癒されていたい。
ずっとこの場所で溶けて流れていたい。
今までの過去がどうだったとかわからない。
これまでの人生がどれだけ壮絶だったのか。
どれだけ目には見えない深い傷を負ってきたのか。
その苦しみ嘆き苦痛。
どれだけ事細かく
どれだけ細分化した言葉で言い表したとしても、
身をもって味わった苦しみ嘆き苦痛、
その深刻さは本人にしかわからない。
伝わらない。
伝わるわけがない。
それは本人にしか味わうことができなかったこと。
それは本人にしか感じることができなかったこと。
心はとっくに悲鳴をあげていて
泣き叫んで痛さにのたうち回っていたのかもしれない。
逃げたくて消えたくても
避難する場所も安全な場所も見つからなかったのかもしれない。
推しはかることしかできない。
周りの大人はなんで助けなかった?
周りの大人はなんで救えなかった?
答えはわからない。
けれど。
だけど。
今。
絶望と巡り合いの繰り返しの先で
同じ今に立っていること。
今もこうしてもがきながら耐えながらでも
同じ時間を過ごせていること。
良かったって心から思える。
だって。
幸せだから。
ずっとこの場所にいたい。
そう心が伝えてくれるから。
