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風の中で

もう一度、風を感じて
夢を信じて…

あの日からすこし
あたしのなかで
なにかが
ちがっている


なんども、みる

はっきりと
フラッシュバックしたものは


なかなか、消えない



耳が、心臓になったくらいに
ドクドクいって

喉のまわりになにかが巻きつかれた感じの
締めつけ


息は、しばらくできなかった


真っ暗の中にみえる、紫の光


怖すぎて、吐いた





琴線にふれることは
たぶん、これからもあるんだろうな



時間が過ぎても
いつもと変わらない日が続いても


これは、消えない



もう、消えないから
じぶんで耐えるしかない



あたしのなかで
棲んでいるいるものだから



父は、怖かったけど
手をあげることはなかった

あたしを、頭から否定することもなかった


だから、これは
大人になってから生まれたものなんだろうな



怖くて仕方ない


あんな思いをするなら、もう
何も言わず
何も求めず
いよう、と思った





消えないんだ




あたしが、焼かれるまで
これは消えない



あの怖さを
もう二度と、味わいたくない


それ以外は

なにも、考えない日が
続いている