今日は、検査だけ
独特な検査で
ものすごい音と
動けない状態が30分以上続く
耳栓をして、ヘッドホンを付けても
騒音のような音がガンガン聞こえる
目を閉じて、じっとしてるしかない
ぼんやりと、
以前MRIを撮ったときのことを思い出していた
もう何年前になるのかなぁ
三女がまだ保育園に行ってた頃だから
10年は経ってるのか
そんな前かぁ
朝、化粧してると突然左手がポトンと落ちて動かなくなった
あれ?
動かそうとしても動かない
驚いてすぐダンナに電話をしたけど
相手にしてくれなくて
とりあえず、会社は休むと伝えた
すぐに、社長が飛んできてくれた
脳の異常だったら大変だから、
と病院に連れて行ってくれた
父にも電話してくれた
一番近い脳外科がある病院に行った
診察する頃には、父と姉が駆けつけてくれていた
問診をしていて、先生が
「お仕事忙しいの?疲れてないの?」
みたいなことを聞かれた瞬間、
あたしは大声をあげて泣いていた
そこら辺の記憶はあまりなく、後で姉から話を聞いた
先生は、横で付き添ってくれていた社長に席を外すように言って、姉と父に
「いつも、こんな風に泣くのですか?」
と聞いたらしい
二人はただ驚くばかりで、姉はこんな妹は初めて見た、と言ったらしい
すぐに先生は、職場に問題がありそうだから、しばらくゆっくり入院させましょうと部屋を用意してくれた
娘が3人も居て、ダンナは何もしないのに入院なんかできない、とあたしは言ったけど半ば強制入院だった
入院した次の日、MRIを撮った
脳には異常はなかった
でも、左手はまだ動かなかった
リハビリをした
色紙を折ったり、あやとりをしたり
あとはマッサージを受けたり
何て、ゆっくり時間が過ぎるんだろうと思った
仕事は、激務だった
立ち上げの仕事が2本、
輸出の手配も立て込んでいた
同じ職場で、ダンナが浮気をしていて、おまけにその相手が会社の金を盗んでいて、あたしも会社も翻弄しそうだった
それでも走り出した仕事を放り出すわけには行かなくて、迷う社長のおしりを叩いたのはあたしだった
今、倒れるわけにはいかない
何もかもに蓋をして、あたしは走った
それからちょうど1年後の事だった
新しいスタッフを増やして、どうにか軌道に乗ったところで、手が落ちた
1週間入院した
あまり、無理をしないように
ひとりで頑張らないように
もっと入院してていいんだよ
退院したいと先生に言うと
そう言ってくれた
そして、心療内科に行くように薦められた
そこから、
蓋をしていたものが全て外れていったんだなぁ
グヮングヮンという音を聞きながら、
10年も経てば医療器具も進化してるんだろうなぁ
そんなことを思っていると、技師が来て機械が止まった
ヘッドホンからの音楽が、SMAPの2曲の繰り返しだったのはなんでだろう?
と、質問しようかと思ったけどやめた
終わりかけに、少し吐き気がした
早くキミに逢いたいと思った
車に乗って、キミが手を握ってくれて
ホッとした
また、逢えたなあ
そう言って、大笑いした