フランスではずいぶん前から日本カルチャーブームなのは周知の事実かと思いますが、それに則って中国系の和食レストランが多数存在します。日本人経営の和食レストランは残念ながら私の住む街にはありません。

先日 同僚のフランス人に誘われて地元で大人気の中国系和食レストランに行くことになりました。

最初はあまり気乗りしなかったのですが、

同僚から「あのお店は本当〜におすすめだから、日本人のあなたでもきっと満足するよ!」と押し切られ、「そこまで言うのなら…」と重い腰を上げ行ってみることに。。

店内に入ると、平日の昼の時間帯でほぼ満席なのに驚く。

閑静な住宅街に位置するこのお店、元同僚によると平日でも予約は必須なんだそう。テイクアウトも行なっており、カウンターではアジア系の職人さん達が忙しそうに慣れた手つきで巻き寿司を仕上げていて活気がある。ちょっと期待が高まります。


メニューはこの系統のレストランでよく見かける内容で、にぎり寿司、巻き寿司、海鮮丼、焼き鳥と言ったラインナップがメインとなりそれぞれセットメニューで注文出来るようです。

私は無難に先ほどカウンターで見かけた、巻き寿司のセットをオーダー。

先ず、順番がフランス式なのか何なのか、セットメニューの前菜、餃子と一緒にキャベツの千切りサラダとお味噌汁が出てきました。

お味噌汁は最後が良かったなぁと思いつつ、フランス式なら先にスープだから仕方ないかとそこは納得させます。

しかしこのお味噌汁、これはお猪口ですか?というくらい小さな器に入っていて、今度は一人で笑いを噛み締める。2〜3口で飲み終わってしまいましたが、味は粉末味噌汁の素を多めのお湯(❗️)で溶いたものと思われます。

次にサラダ、キャベツと言っても日本のそれとは全く違い火を通さないと固くて食べられない方のキャベツのサラダです。バリバリと食べ始めますが、ドレッシングのビネガーが強烈過ぎて不覚にもむせてしまいます…(~_~;)早くも前途多難。


そしてメインが運ばれてまいりました。

巻き寿司の盛られたお皿に、山盛りご飯🍚が添えられて。。

お寿司をおかずにご飯を食べたことが無かったので、これはどうしたものかと焦り周りのお客さんを見渡すと、なぜか皆一同に茶色いご飯を食べていることに気付く。ますます混乱し、ギブアップとばかり同僚にたずねると「ご飯には普通に"甘い醤油をかけるのよ、日本人はそうやって食べないの?」と。。

なるほど、フランス人の間で流行っている照り焼きソース風の"甘い醤油"がスーパーで出回っているのは知っていましたが、こんな風にご飯を醤油まみれにして食べている事は知りませんでした。

また一つ、日本食に関して間違った情報が流れている事を確認出来た体験となった。