芸術家や小説家は、普段私たちが忙しさや目の前のことでいっぱいいっぱいになり見逃している小さな声や、世界の広さや奥行きを表現しているのかもしれない
大雨が少し落ち着いた
このとき、月は出ていないのに目を凝らすと月明かりだけが夜空に広がり、そこに存在しない月は光のみで自らを表現していた
月は見えないけど光があると「もしかしたら」と希望を抱く
明るい曇り空を見上げて月が居るかもしれないと探し回ったけど、結局見つからなかった
諦めて帰り道、車窓から空を眺めていたら月が顔を出した
本当だな、窓から見えるそれは微動だにしない
探さなくてもずっとあった
近年七夕は雨が多くて、今は災害の多い時期にもなってきた
天の川どころじゃなく、防災の準備に目を向ける
身の安全はまず確保しつつ、空を楽しめるほど余裕が持てないとき、小説や写真集を少しだけ眺めてそこにある世界に短い時間潜るのも良いのかもしれません