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新学期が始まった。
先生との夏休み前の話し合いで、「宿題がおわってなくてもいいから気にしないでおいで」と言ってもらえたので、本人も行く気でいたけど
やっぱり無理だった。
私は想定内だったからやっぱりかと思うくらいだったけど、本人はショックだったみたい。
だけど、次の日は朝5時から起きて朝ごはんも食べ、支度もしてスタンバイ。だけど登校時間になると部屋にこもる。
あー、また無理なんだなと思い、無理しなくていいからね。と声をかけて仕事に行った。
行きたいのに行けない。辛いだろうなー、泣きたくなるよな、、
自分の事嫌いになっても、仕方ないよな。
って考えながら仕事をする。本当は仕事なんて辞めて、娘の側にいたい。でも、側にいたらいたで、娘にはプレッシャーかもしれないし、話だって今もちゃんと出来てる。娘を中心とした生活は私には合わないし、きっと娘にも良くはない。
手は差し伸べるし、ちゃんと見守っている。きっとあの子は大人になる準備をしているだけ。
人とはタイミングが違うだけなんだ。大人になって会社に行けなくなる人もいる。この子はこの子のタイミングで生きてるだけ。
グダグタ考えながら、仕事をしてると娘からのラインで「先生が迎えに来てくれるって。行った方がいい?」
行きたいなら、行ってみたら?任せるよ!と返信
家に帰ると明るい声で「ほんの2時間だけど、学校行けた!先生迎えにきてくれた」報告してくれた。よかった。本当に良かった。自分がしたいと思うことができて。先生に感謝だ。
土日を挟んで月曜日。やっぱり行けない。
娘と相談して、私が仕事に行く前に学校の校門まで送ることを提案してみた。行きたいと思う日限定で。迷っていたけど、やってみてだめなら、すぐ止めていいんだからの言葉に頷いてやる!と言ってくれた。すぐに職場に遅刻の相談をして、了解をもらえた。
翌日、校門の前まで車で送ると友達が待っててくれた。嬉しそうに走りかけよって、話しながら学校へ向かって行った。
あー、普通って素敵だな。ありがたいなって思う。不登校のお陰であらためて、普通の中の沢山の奇跡を感じる。つい欲張ってしまうけど、生きてるだけで十分なんだと思う。生きてるとは、呼吸して寝て、食べてってことなんだけど、もうすこし欲張って、思い通りに生きてほしい。そんな高望みじゃなくていいし、他の人が聞いたら鼻で笑うことかもしれないけど、やりたい事にチャレンジしてほしい。
学校に行けた日は、明るくてテンション高くて楽しそうな反面、疲れている。この子にとって学校に行けた日は、大会とか体育祭とかそんな特別な日に近い感覚なんだろうな。気合いを入れる日みたいに。
夜中にラインが鳴り出した。
ママ、なんか嫌な夢何回も見る。今、目が覚めたら体の上になんか乗っかってきて、金縛りにあった。どうしよう。どうしたらいい?涙が出て止まらない。
娘の部屋に行くと嫌な感じはしない。霊的なものと言うよりそのよりは、娘の不安定な気か充満している感じ。すぐに浄化をしたけど、手に負えないし、まずは元を止めなきゃ。
娘を私のベッドに寝かせて、私はリビングで寝ることにした。
朝に顔を見ると疲労が顔に出ていた。学校なんてまだ無理なのかな…
無理をしないで、娘のしたいことになるべく寄り添う形で進んでいくしかないかな。