「思い出したくない出来事だけど、」 | 福が来る家づくり、福井市の住宅リフォーム工務店@アイ・サン・ホーム社長石橋直巳のブログ

「思い出したくない出来事だけど、」

昨日のつづきです。

突然の集中豪雨に、川は氾乱し、道は分断され、やっとの思いでたどり着いた現場は、まるで水の中に取り残された、村のようになっていました。

次の日、ようやく水も引き、現場に行って愕然としました。
辺り一面、水が引いた後の、「泥」に覆い尽くされていたのです。

咄嗟に、新築中の建物は大丈夫かと、不安がよぎります。
この家はまだ、1週間前に「建前」したばかり。
(無事だったらいいが)

そんな淡い期待も、現場を見たら吹っ飛ばされてしまいました。
水は引いていましたが、床下一面に「泥」が溜まっていたのです。
しかも、独特の悪臭までしています。

心配して来られたお施主さんも、ボー然としています。

(全部壊して建て直ししなければならないか)
(保険は出るのか?)

そんなとこも、頭をよぎりました。

「泥を出しましょう」
誰からともなく、声があがり、床下に溜まった「泥」の撤去をすることに。
幸い、「泥」は2cmほど溜まっていただけなのですが、逆に取り辛く、雑巾でふき取ってはバケツにしぼり、またふき取ってはバケツにしぼるという作業を繰り返しました。


泥出し作業中泥出し作業床下の中








お施主さんのご家族も、社員も一緒になって、夏の暑い中、狭い床下の、しかも悪臭のする「泥」をふき取る作業はとても辛かったです。

でも、「どうしよう」と言う思いと、「お施主さんの方がもっと辛い」と思いが交錯して、いてもたっても居られず、夢中で「泥だし」をしていました。

結局、泥だしの後、水洗いを2回し、水道管などの配管は全て入換え、防蟻剤の散布、ばい菌等の駆除剤も2回散布しました。床下地も全て張替です。

思い出すのも辛い出来事でした。

この時季、集中豪雨が降るといつも「あの出来事」がよみがえってきます。
あんな思いは2度としたくありません。
(今では水害の、万が一の対策を施すようになりました)

その「おうち」も無事完成し、お引渡しをさせてもらいました。

ある意味、思いで深い「おうち」です。

そしてその後、いただいお手紙にはこう書かれていました。

「、、、、また、福井豪雨の後に、会社のみなさんには泥出しを手伝っていただきました。二度と体験したくない水害ですが、みなさんと暑い中で泥出ししたことは、貴重な体験として、我が家の1ページに綴っておきます。」

すでに、「自分の家」として愛着を持っていたのですね。
ちょっと複雑な気持ちだったけど、うれしかったなあ。


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