昨日は、揖斐祭り三輪神社奉芸、揖斐川町子供歌舞伎を見に行って来ました。公演最終日ということもあり、観客がたくさんいました。
今年は市車山(いちやま)組で、「源平咲分牡丹畠~重忠館の段~」という演目でした。5年前に上演されたものの、再演だそうです。


開演前の緞帳です。牡丹の花が鮮やかできれいです♪




頃は寿永三年屋島壇ノ浦の戦いに敗れた平家一門は散り散りとなり、その中に平維盛の一子六代君は、武運拙く源氏方に捕らえられ、畠山重忠の館へと預けられる。
重忠の妻奥芝は、平家の侍大将悪七兵衛景清の妹だから、源頼朝は、奥芝の心を確かめんとして、奥芝に六代君を討たせるよう、夫重忠に命ずる。



奥芝は夫重忠への忠義のため、旧主の若君を涙ながらに討たんとする。




そこへ重忠が現れ、奥芝に「心底見えた」と言い、これを止める。おかげで六代君は助かる。




しばらくして、修業僧に身を変えた景清が、はからずも妹奥芝に巡り会い、六代君の無事を知り、これを連れて帰ろうとします。




そこへ重忠と、屋島の戦での宿敵、三保の谷四郎が立ちはだかり、景清は追いつめられます。源平の合戦を舞台に、宿敵への決着をつけようとする荒武者の姿、しかし最後は、重忠の情けあるはからいで、景清と若君は無事に落ちのびてゆくのである。




終演後の緞帳。舞台前に並べられたプレゼントもきれいです。

今回の演目は、私も初めて見たので、話がすぐにはわからなかったのですが、帰ってきてから公演プログラムを見て、やっとわかりました(笑)。
主君への忠誠心に心を打たれる人の情、幼い命への慈しみの心が描かれた、心憎い芝居だということがわかりました。

毎回思いますが子供達はとても上手で、これもひとえに、指導者の方が素晴らしいのと、子供たちのがんばりだなと思います。
太夫(長唄)や三味線の方も素晴らしくて、物語を引き立ててくれます。
今年も見に行けて、本当に良かったです♪また今年の夏の公演も見に行きたいと思います♪