シチリア島は知らなくても、タオルミーナという街の名前は聞いたことがある方も、多いのではないでしょうか?
私もシチリア島と聞いて、知っていたのはタオルミーナだけ、それだけにとても楽しみな街でした。
私は友人エミと、アキラくんの3人でシチリア島を旅行しています。
【優雅なリゾート地タオルミーナの歴史】
ジャルディーニナクソスから、タオルミーナの旧市街は路線バスで行く事ができます。
タオルミーナ観光を始める前に、少し歴史のお話をしましょう!
タオルミーナは、紀元前4世紀にシラクーザの植民地になり、その後ギリシャのアテネ、カルタゴ、ローマの支配になりました。
その後はシチリア島の歴史と同じように、ビザンチン帝国、ノルマン人、ホーエンシュタウエン家、アラブ人、フランスのアンジュー家、スペインの支配、イタリア統一運動によりイタリア王国併合になります。
近世のタオルミーナは、まずしい漁村でした。
19世紀後半、ドイツ人が美しい海に囲まれた景色を見てこの世の世界とは思えず、国に帰り報告します。
さらにはフランスの雑誌フィガロに紹介されて、ヨーロッパの貴族のあいだにタオルミーナの噂が広がりました。
19世紀後半から、冬の避寒地としてたくさんの観光客がやって来ます。
今は冬より夏のリゾート地として、シチリアで1番有名!
映画"グラン・ブルー"の舞台にもなりました。
【タオルミーナの旧市街観光スタート】
タオルミーナの旧市街のメイン通りは、メッシーナ門からカターニャ門の約800mほどの距離です。
タオルミーナにも、ギリシャやローマ時代の遺跡が残っていました。
バスターミナルがメッシーナ門側にあるので、メッシーナ門から歩き始めます。
入るとすぐコルバイヤ宮殿、これはアラブ人の作った建物にその後の時代に拡張した複合建築。
今は観光局が入っています。
まず最初はメイン通りから横道に入り、ギリシャ劇場に向かいました。
【タオルミーナで1番有名なギリシャ劇場】
ギリシャ劇場はシラクーザに続き2番目に大きい劇場!
紀元前3世紀にギリシャ人によってつくられ、2世紀にローマ人が改築します。
第2次世界大戦で被害にあい舞台の後ろがありません。
ギリシャ劇場からの景色は大変美しいことで知られています。
タオルミーナの旧市街がタウロ山の中腹にあり、ギリシャ劇場は丘の地形も利用して作られました。
舞台の後ろの壁はローマ時代に作られたもの。
ギリシャ時代には壁がなく、後ろの景色が舞台を演出していたようです。
階段型の座席を登って行くと、エトナ山もイオニア海も見えて絶景です。
ゲーテが「世界1美しい」と評しただけあり、その日の朝は晴れて、エトナ山も見えてキレイでした。
収容人数5000人なので、シラクーザより小さいけどバックの景色、保存状態がよいので見応えがあります。
タオルミーナのギリシャ劇場も夏には野外劇場として使われているようです。
ギリシャ劇場の景色は360度どこから見てもキレイ!
観客席の後ろ側に回るとメッシーナ側の景色、天気が良いとイタリア本土も見えました。
タオルミーナの旧市街の景色、タオルミーナの背後にあるタウロ山、山の上の町カステルモーラも見えます。
3月はまだまだ観光客が少ないので、ギリシャ劇場にも人が少なく、ゆっくり景色を楽しむことができます。
その後はメイン通りにもどり、聖カテリーナ教会の後ろのローマ時代のオデオン(小劇場)跡をみました。
高級リゾート地というイメージだが、遺跡も多いタオルミーナです。
シチリアは、マフィアの島としても有名だが、歩いていて治安の良さを感じて、安心して観光ができた。
旅は色々なことを私に教えてくれた、今日も素敵な景色をありがとう❗️
GRAZIE❣️