事件への関与を認める供述始める

 千葉県船橋市の路上で女子大学生(19)を刺したとして殺人未遂容疑で逮捕された無職、大野駿容疑者(21)=埼玉県ふじみ野市=が、千葉県警の調べに対し「ナイフを事件当日に買った。切れ味を試したかった」などと、事件への関与を認める供述を始めたことが捜査関係者への取材で分かった。

© 毎日新聞 女子中学生が刺された現場=千葉市中央区で2016年8月23日、信田真由美撮影

 この事件の1時間半前には千葉市で女子中学生(14)が刺されている。県警は、中学生の傷の状態などから同じナイフが使われた可能性が高いとみて、大野容疑者を追及する。

 大野容疑者は23日午後6時35分ごろ、船橋市前原西7の路上で、市内の大学1年の女子学生に後ろから自転車で近付き、尻を刃物で刺して全治3週間のけがをさせたとして、24日未明に逮捕された。当初は「分からない。やっていない」と容疑を否認していた。

 凶器のナイフは大学生に刺さったままの状態で見つかり、県警が入手先の特定を急いでいる。千葉市の事件で使われた刃物は発見されていない。