相模鉄道は26日、JR東日本と東急電鉄との相互直通運転がそれぞれ延期になると発表した。工事を担当する鉄道・運輸機構が遅れることを各社に伝えた。

 鉄道・運輸機構は相鉄とJRの東海道貨物・横須賀線、東急東横線を接続する「神奈川東部方面線」の建設を進めているが、用地取得が難航しているため、工事が遅れるという。

 相鉄・JR直通線は、相鉄の西谷駅から東海道貨物線横浜羽沢駅付近までの区間に連絡線を整備する。これにより相鉄を東京都心部まで直通させ、JR横須賀線や埼京線へと乗り入れる。これまでは平成30年度内の開業を予定していたが、31年度下期に遅れる。

 また相鉄・東急直通線は、羽沢駅(仮称)から新横浜駅(仮称)を経由して東急東横線の日吉駅までの区間に連絡線を整備する。こちらは従来予定の31年4月から34年度下期へとずれこむ見通し。

 また建設費の高騰も影響し、整備費は2739億円の計画から4022億円に膨らむ。