埼玉県東松山市の河川敷で、16歳の少年が殺害された事件で、新たに少年4人が逮捕された。新たに逮捕された少年の一人が、逮捕前、知人に対し、「5人で石で殴ったりした。けいれんしたので、水に顔を押しつけたら動かなくなった」と話していたことが分かった。

 事件は少年5人が逮捕され、急展開を迎えた。警察は、逮捕した5人全員が暴行を加え殺害したとみて、捜査している。この事件は、23日に東松山市の河川敷で、井上翼さんの遺体が砂利に埋まった状態で見つかったもの。警察は26日朝、井上さんを殺害したとして最初に逮捕していたグループのリーダー格の16歳少年Aを送検した。26日未明、新たに無職・少年B(17)、中学3年・少年C(15)、中学3年・少年D(14)、中学3年・少年E(15)の4人を逮捕した。この少年4人のうち少年Eについても26日朝に送検した。

 関係者によると、東松山市に住む中学校3年生の少年Cが、逮捕前、知人に対して、「5人で翼を石で殴ったりした。翼が泡をふき始めけいれんしてきたので、水に顔を押しつけたところ、動かなくなり、心臓の音も聞こえなくなったので、怖くなって放置して逃げた」と話していたことが分かった。

 この知人が話を聞いた後、少年Cが話した現場を見に行くと、井上さんが砂利に埋められて死んでいたため、埼玉県嵐山町の交番に相談に行ったという。また、警察の調べに対し、リーダー格の少年Aは、「井上さんに危害を加え、河川敷に埋めた」と供述しているということで、警察は、背景となったトラブルについても調べている。