固茹で ぽち太騎兵旅団(1人) | ぽち太の寝言は寝て言え

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その日、その時、思ったコト、したコトをありのままに書いてます 気楽にやりましょー(^-^)/

うだるような夏の夕暮れ時、その日の仕事を終えた男は愛機(マシン)に目を遣った

物言わぬ愛機が、男に何かを語りかけた気がして、男は心の中で一人ごちた
「フッ、分かったよ、今夜も楽しもうぜ…」

男はヘルメットを手に取り、愛機にキーを差し込んだ

愛機はすぐに目覚め、猛々しさを抑えたようなエキゾーストノートを響かせた
「ご機嫌だな、相棒…、さて、行こうか」

男がスロットルを開けると、愛機はその咆哮を響かせ鞭を入れる度、その勢いを増していった

男と愛機は、自然と南へと針路を取った…

海へ…

しばらく後、男は海に佇んでいた

波の音、潮の香り、潮風にそよぐボウズ頭…

暮れゆく夕陽に照らされた海が、黄金色に輝いていた…

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男は、夕暮れの太陽に同化してゆくのを感じながら、おもむろに煙草に火を着けた

その時、男のガラケーが鳴った
「チッ、不粋な電話だぜ…」

気だるそうに出た電話の向こうから、乾いた声が命令を伝えた
「ぽち太中佐、明日の訓練の詳細を伝える。明日、ぽち太騎兵旅団は、富山市へ向け出発せよ。明日は富山市内の業務宿舎(ビジネスホテル)に投宿し、現地の食文化を調査せよ。明後日は、五箇山・白川郷の世界遺産を廻り、現地の伝統文化、民情を調査せよ。以上」

一方的に電話は切られた
「勝手を言ってくれる」

いつになく苛立ちを見せた男は、苛立ちの訳に今更気付いた

腹が減っていたのだ

「仕方ねえ、相棒、帰るぜ」

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愛機に向かって呟き(ツイートではない)、飲み干した缶コーヒーを片付けると、夕暮れに染まる愛機に再び語りかけた…
「行くぜ、相棒…」

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男は司令部に向かうべく、愛機をアウトバーン(産業道路)に乗せた

相変わらず心臓(エンジン)は疲れ知らずに吹け上がっている

ふと、スピードメーターに目を遣ると、「ぬあを!!」km/hも出ていた

少し慌ててスロットルを戻し、愛機をなだめるように、男はつぶやいた
「おっと、やんちゃは明日まで取っときな」

そして、愛機に燃料を満たし、明日に備えて男は眠りに就くのだった…

…って、ハードボイルドは疲れるから、もーやんないぞ!!
と、固く誓うぽち太でした…

お寝みなさい…星空ぐぅぐぅ