世の中師走と言うことで、ぽち太も例外でなく年末進行中で、しばらく更新途切れがちかも
ともあれ、更新出来る時にはしとこうってコトで、今日は九州編の三回目
九州で出会ったばーちゃんのご紹介
1人目は宮崎県内の山村(詳細な地名は不明)で出会ったばーちゃん
山村と言っても、民家はかなりまばらに点在している感じのトコロで日も暮れてきていました
当然宿泊施設など近くにはなく、聖書ツーリングマップルにもキャンプ場など載っていません
幸いというか、川沿いにテントが張れそうな空き地を見つけたのですが、道路から丸見え
そこで、一番近いお宅にそこでテントを張って良いか確認に訪れたトコロ、応対してくれたばーちゃんから激しく叱られます
どうやら、ばーちゃんの言い分は、家のそばで野宿なんかさせたら自分が薄情者だと思われ恥をかくから、家に泊まれとのこと…
しかし、見ず知らずの方の家に泊めていただくのも気が引けるし、ばーちゃんも迷惑だろうから別の場所へ移動しようかと思いましたが、ばーちゃんは早く家に入れと急かします
どうやら、ばーちゃんは1人暮らしのようで、さっさとぽち太を迎え入れる準備にかかっています
せっかくなのでと言うことで、お構い無くと一夜の宿をお願いするコトに
ぽち太としては、こうなった以上、寝かせていただくだけで良かったんですが、ばーちゃんはせっせと夕食の仕度にかかっています
そしてしばらくすると、何やら聞いたコトのない悲鳴?のような声が…
まさかコレが噂に聞く山姥
等とちょっと緊張してると、ばーちゃん曰く「お客さんに食べてもらうような物が何もないから」と言って鶏一羽潰してくれたのでした
「たくさん食べなさい」と言って、見ず知らずのぽち太に目一杯ご馳走してくれて、あったかい布団で眠らせてくれて、朝にはおにぎりまで持たせてくれたのでした
勿論旅立ち時には、何度もお礼を言いましたが、ばーちゃんは「いいから気をつけて行け」と言うのみ
もう一度訪れてお礼をしたいと思っても、意図して訪れた場所ではないので、そこが何処だったのかさえ定かではありません
ただただ、今もばーちゃんが元気で暮らしていてくれることを願うばかりです
ばーちゃん、ホントにありがとうね
晩御飯もおにぎりも最高に美味しかったよ
もう1人のばーちゃんは、鹿児島で出会ったばーちゃん
コチラは場所がはっきりしてて、鹿児島市内の「郷土料理 薩摩」と言うお店
泊まったホテルの方に教えてもらって伺ったんですが、客はぽち太とそのばーちゃんのみ
予算に限界があるぽち太は、酒代別で予算を告げコース料理にしてもらいます
その際、メインの料理が「キビナゴの刺身」と「黒豚の角煮」から選べたので黒豚の角煮を頼んだのですが、出てきたのがキビナゴだったので思わず「違うよ」と口走ったトコロ、ひたすら飲んでばかりだったばーちゃんが、「男やったら出された物は黙って食え、コチラの間違いだから、黒豚も出すしキビナゴの金も取らん」
このばーちゃん、実は客ではなくオーナーさんだったのです
有り難くキビナゴもいただいていると、「旨いじゃろ」とドヤ顔?のばーちゃん
確かに旨いので、喜んでいただいていると、ばーちゃんから鉄瓶が差し出されます
どうも「間違って悪かった」みたいな話のようだったんですが、余分にお金取られる訳でもなし、今度はぽち太からご返杯すると、ばーちゃん大喜び
すると、料理人のお姉さんがそっと耳打ち
「程々に付き合っとかないと、この婆さんザルたから」
確かに、ぽち太が入店した時にはもう、飲んでたな…
けれと、勢いがついた酒飲みがそう簡単に止まる訳ではありません
結局差しつ差されつで、ばーちゃんと2人宴会に…
お姉さんの心配をよそに、財布の限界を悟ったぽち太がお勘定を申し出てお開きとなりましたが、このばーちゃんにここまで付き合う人は、初めてだと半ば呆れられつつ、帰り道の心配もされましたが、ぽち太は元気にホテルに帰投
この日は穏やかだった桜島も、翌日錦江湾から眺めると美しい噴煙をたなびかせていました
桜島のように豪快なばーちゃん、今も元気でいるかな