🌱🧸です!





*🌱side*




真っ青に晴れた日曜日の午後。

私は久しぶりの休日を満喫している。 





まず起きて朝散歩に行き、ご飯を食べそれから観たい映画をずっと観ていた。





時間は12時を回った頃。





ひ「そろそろ動き出さないと…」





家事をためると後々面倒な事くらいはもう経験として分かっていた。





まず食器洗い、それから風呂掃除に洗濯物…。





重い身体を起こしテレビを消した時、LINEの通知音が鳴った。





'田村保乃から新着メッセージがあります'





田村保乃。私が長らく片思いをしている相手。





私は迷うことなくすぐにメッセージをみた。





保「今からひぃちゃんち行くな〜」





あ〜今から保乃ちゃんくるのか。





ひ「はーい」





っっとちょっと待て!!今から保乃ちゃんが来る?!





危ない危ない、思わずはーいって返事しちゃう所だった。





ほんとにいつも急なんだから…。





こんな汚い部屋を見られて幻滅されたら私はもうきっと生きていけない…





ひ「ごめん散らかってるから待って!!」





そう私は返事をした。でも一向に既読がつかない。

もうこっち向かってるな、、。





もぉぉダッシュで片付けなきゃじゃんか!!





なんて思いつつも心のどこかで喜んでいる自分がいた。





ひ「とりあえず見えるところ…食器洗い!」





よし、爆速でやろう。





ーーーーーーーーーーーーーーー





ピンポーン





ひ「はやっ?!」





まだ洗ってる途中だよ!!とりあえず出よう…





ひ「はーい!」





保「私〜!」





ひ「今開ける〜」





ガチャッ





保「お邪魔します!!」





ひ「おおぉ、いらっしゃい」






保乃ちゃんはいつも家に入る時の勢いがとてつもなく強い





キラッキラの笑顔で入ってくる。





それが、とてもとても可愛くて堪らないんです!





保「はいこれ!」





ひ「え、チューリップ?!」





保「そ!行きしな花屋さんで見つけたから買ってきた!ひぃちゃんに合いそうやな〜って思って!」





ひ「あ、ありがとう笑」





なんでチューリップ?笑





もぉぉ行動が愛おしくて仕方がない!!





保「ふぅ〜疲れたぁ」





ひ「お茶でいい?」





保「あ〜うん!ありがとう!」





2つのコップに氷を入れてお茶を注ぐ。





暑い〜なんて言いながら髪をくくる保乃ちゃん





こんなの目の前でみたら殆どの人は恋に落ちるだろう





自分でも分かるくらい顔が熱い






さっきからドキドキしてる。





保「あれもしかして家事の途中やった?」





ひ「え?なんで?」





保「だって台所電気ついてるから」





しまった!消すの忘れてた!!





ひ「あ、あぁまぁね笑朝ダラダラしちゃってさ笑





保「まぁ〜たまにはそんな日あってもいいよな!保乃も手伝うわ!」





ひ「え、いやいいよいいよ」





保「だいじょーぶ!保乃家事好きやし!」





そう言って早速立ち上がり洗面所に向かった。





待ってなんでそっち?!





保「あ〜やっぱり」





ひ「ちょ!」





保「ひぃちゃんいっつも洗濯物後回しにするからさぁ。保乃やるから食器洗ってき!」





ひ「いやでも…」





保「だいじょーぶやって何もせんから!」





ひ「いやそういう問題じゃ…」





私が恥ずかしいんです!!!





保「遠慮せず!はい、食器いってきな!」





ひ「は、はい!!」





ーーーーーーーーーーー





保「よいしょっと」





私の服やら何から何まで入っている洗濯カゴを持ってリビングに戻ってきた保乃ちゃん。





保「よーし今から干すぞー!」





なんでそんなやる気満々なんだ…笑





何か、嬉しいけど、恥ずかしい、、、、。





ひ「も、もうそんなのいいよ」





保「まだどーせやる事あるんやろ?」





ひ「どーせって何よどーせって!」





保「ふふふ笑かぁわい笑」





ひ「なにそれ…もう…」





いつも思わせぶりな態度をとってくる。

それに私は振り回されてばかり。





ひ「お風呂掃除してくるね」





保「はーい」





ーーーーーーーーーーー





風呂掃除をしながら色んなことを考えた。

保乃ちゃんは好きな人いるのかなとか、何で思わせぶりな態度するのかなとか、何でいつも私の家来てくれるのかなとか、、





考えても考えても本当の答えに辿り着けるものでは無かった





ひ「はぁ…」





ふと風呂場の時計を見る





ひ「あ、やば!」





考え事をしていたせいか軽く30分は経っていた。





私はサッと最後の仕上げをしてリビングに戻った





保「ひいちゃん遅かったね」





ひ「ごめん、ちょっと手こずっちゃって…笑てかごめんずっとやらせっぱなしだったね」





保乃ちゃんは既に洗濯物を干し終わり、取り込んだ方を畳み始めたところだった。





保「んーん全然いいよ、私がやりたくてやってる事やし!」





ひ「そっか!」





もうある程度の事はした。後残っているのは今保乃ちゃんがしてくれている洗濯物くらい。





ひ(どうしよう…)





私は手持ち無沙汰のままで保乃ちゃんの周りをうろうろしていた。





保「ひぃちゃんも一緒にしよ!」





ひ「あ、うん!」





そう言われ私は保乃ちゃんの横に座り一緒に洗濯物を畳み始めた。





保「あ〜ひぃちゃんの匂いする〜」





ひ「ねぇ恥ずかしいからやめて笑」





保「へへへ笑」





それから私たちは他愛も無い話をしながら一緒に洗濯物を畳んでいた。





こんな時間が続けばいい。





なんだか、幸せだった。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





保「よし、終わった!」





ひ「終わったぁ〜!」





保「もぉ〜洗濯物溜めるのやめーやー?」





ひ「はーい笑」





保「あ〜喉渇いた」





ひ「座って。お茶とお菓子ちょっと出すね」





保「やったぁありがとう!!」





保乃ちゃんはシュークリームが大好き

だから常に冷蔵庫に常備しているのだ。





ひ「はい、どうぞ」





保「シュークリームやん!!」





ひ「好きでしょ、保乃ちゃん」





保「ひぃちゃんと同じくらい好き!」





ひ「へ?」





私はシュークリームと同レベなのか…?





保「うそうそ、ひぃちゃんの方がもっと大好きだよ笑」





ひ「もう、急に何笑」





保「なんでもなーい!いただきます!」





あなたのそういう所!!!そういう所が私を虜にしていくの!!気付けばか!!!!





ーーーーーーーーーーーーーーーー





時刻は18時。





だいぶ2人で話し込んでいたらこんな時間になってしまった。





物干し竿の向こうから黄昏に染まっていく。





保「さ、そろそろ帰ろっかな」





ひ「そ、そうだね、」





保「何、寂しいん?」





ひ「べ、別に違うよ」





保「ふーん笑分かりやすいなぁ笑」





どうしよう、ほんとに帰って欲しくない、出来ればずっと一緒にいたい……





今度はいつ来るの?なんて、図々しいかな。





ひ「ね、ねぇ!」





保「ん?」





ひ「こ、今度はさ、、」





保「いつ来るのって?笑」





ひ「ふふ、何でもお見通しだね笑」





保「まぁね笑また来るよ、いつかは分からんけどね、ひぃちゃん次第や!笑」





ひ「どういうこと笑」





保「まぁとにかく!お邪魔しました!またね、!」





ひ「じゃあね、片付け手伝ってくれてありがとう」





保「いーえ!ばいばい!」





ガチャッ





帰っちゃったな………





シュークリームの包み紙が机に残っていた。





ひ「捨てなきゃ…」





それを手にした時、何か文字が見えた。





ひ「なんだろ…」





ひ「…!!」















' 大好きです。付き合って下さい。


返事がはいならまた私を家に呼んでね、いつでも。'




















ここまでお読みいただきありがとうございました!久しぶりのくせに最後雑ですみません!

また読みに来てくださいね!