🧸🌱です!






*🧸side*




はぁ、今日もか…。
ひいちゃんは最近毎日誰かと電話している。夏鈴ちゃんだったり松田だったり井上だったり。




ひ「あーそれいいね!」




井「やろ?それでさ、」




今日のお相手は井上か。
私といるよりずっと楽しそうに話してる。





もう、飽きられちゃったのかな。




ひ「じゃあまた明日仕事で、ばいばーい」




電話終わったみたい。




ほ「ねぇひいちゃん、今日お風呂一緒に入ろ?」




ひ「あーごめん。私やらなきゃいけないことあるから先入っ
といて」




ほ「あ…そっか。分かった。頑張ってね」




ひ「うん」




呆気なく断られた…。頑張ったのに。
もういいや、さっさと風呂はいって寝よう。




そう言えばあと1週間で付き合って3年か。
毎年2週間近く前には2人でプランを立て始めていた。
でも今年は何も話していない。




もう、、、潮時かな。





*🌱side*




あと1週間でほのちゃんと付き合って3年の記念日がくる。
毎年2人でプランを立ててたけど最近保乃ちゃんは仕事が
忙しそうだから今年は私からのサプライズプレゼントを
贈ることにしたのだ。




私1人じゃ心配だから井上とか夏鈴ちゃんとか松田とかにも
話を聞いて、どうすればほのちゃんが喜んでくれるかたくさん考えた。




井「アルバムとかいいんちゃう?2人の思い出の写真で埋め
尽くされたやつ渡されたら嬉しいと思う」




ひ「あーそれいいね!」




井「やろ?それでさ、夜ご飯ちょっと豪華に作って、食べ終
わったあと渡す、どう?!」




ひ「たまには良いこと言うやん!」




井「何やねんたまにって!笑」




ひ「あっはは笑じゃあ作ってみる!」




井「うん!きっと喜んでくれるよ」




ひ「じゃあまた明日仕事で、ばいばーい」




井「ばいばーい」




よし、やる事は決まった!てことで森田ひかる本気出しま
す、絶対喜ばせます!




保「ねぇひいちゃん、今日お風呂一緒に入ろ?」




入りたい!入りたすぎる!でも、これはチャンスだ、、
保乃ちゃんがお風呂に入っている間に下調べとか色々でき
るじゃないか!




ひ「あーごめん、私やらなきゃいけないことあるから先入っ
といて」




保「あーそっか…。分かった。頑張ってね」




ひ「うん」




よし!やるぞー!!









この時の私には分からなかった。保乃ちゃんの目に涙が溜
まっていることに。ただ、喜ばせる事だけを考えてしまっ
ていた……。





*🧸side*




遂にこの日が来てしまった。私たちの3年記念日。
結局、何の話もしていない。




まさか、記念日を忘れられる程だったとは正直思わなかっ
た。




でも、仕方ないよね。そりゃ飽きちゃったら興味も自然と無くなっていくもんね。




ひ「ねぇ保乃ちゃん今日仕事終わるの早いよね?久しぶりに
2人でご飯作って食べよ




保「あ、あぁいいよ」




もう、元気に返事する気力もないや。




もうケジメをつけよう。




今日、私から別れを切り出そう。





私たちに、'別れ'という2文字は存在しないと勝手に思い込
んでしまっていた。




私だけだったんだな、そう思ってたのは。




あまりに呆気なすぎて逆に涙も出てこない。




もう、今日でこの関係は終わるんだ。。。





*🌱side*




仕事終わり、私はダッシュでケーキ屋さんに向かった。
予約していたケーキを取りに行くために!





ひ「すみません、予約していた森田なんですけど…」




店「森田様ですね、お待ちしておりました!少々お待ちくだ
さい」




ひ「はい!」




店「お待たせ致しました。ご予約頂いていた物になります!」




ひ「ありがとうございます!」




よし、任務完了!で、保乃ちゃんより先に帰ってケーキを
隠して夜ご飯の準備をして………あー楽しみ!!




喜んでくれるといいなぁ…!!




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保「ただいま〜」




帰ってきた!!




ひ「おかえり!」




保「ただいま、ひいちゃん」




ひ「見て、ジャーン!!!」




私は自信満々に、いつもより少し豪華な料理や飾り付けし
た部屋を見せた。




喜んでくれるかな…!!!




保「え……」




いいから喜べ!!!




保「うぅ……グスン」




ひ「あ、え、え?」




保「ひいちゃん〜グスン」




ひ「うおっ」




保乃ちゃんが勢いよく抱きついてきた。
しかも、泣いてる。なんで?!




ひ「どうしたの?保乃ちゃん」




保「もう、私たち終わりかと思ってた…グスン」




は!え?!




ひ「どゆこと?!終わりって?!」




保「だから、最近全然私と話してくれないし寝る時間も違うし
お風呂も一緒に入ってくれないし…」




ひ「あ…。」




保「もう完全に冷めたんやと思って、、今日で私から終わら
せよう思ってた…」




言われて始めて気付いた。
私こんなにも保乃ちゃんを悲しませていたんだな。




ひ「保乃ちゃん、ほんとにごめん。でもそれには理由があっ
て…」




もういいや、今渡してしまおう




ひ「はいこれ。」




保「アルバム…?」




ひ「うん、開いてみて」




保「これ………」




ひ「全部私たちだけの写真。2人の大切な想い出をそのアル
バム1冊に込めた。」




ひ「これを作ってたんだ。毎日。バレないようにしなきゃ、
喜ばせなきゃって思って、、。でも私全然保乃ちゃんの気
持ち考えてあげられなかった。ほんとにごめん。」




保「じゃああの毎日の電話は…?」




ひ「あれはどうすれば保乃ちゃんが喜んでくれるのか皆に相
談してたの」




保「もぉあほ!そんなん本人の前でする事じゃないって!」




確かにそうだ。なんでサプライズする当の本人の目の前で
計画の電話をした?笑




馬鹿だなぁ私は。




ひ「たくさん辛い思いさせてごめん。」




保「じゃあ、さ?一つだけお願い聞いて?」




ひ「いくらでも聞きます…!」




保「ふふ笑いくらでもか〜!」




ひ「なに?笑言ってみて!」




保「私最近食べてないからお腹すいてるんだよね〜」




ひ「あぁご飯一緒に食べよってこと?笑そんなの当たり前に
するよ笑」




保「ちーがーう。」




ひ「ん……///」




保「んん……」




ひ「き、急にキスしないでびっくりするじゃん!」




保「何、照れてるの?耳真っ赤だよ?」




ひ「いや、何か、久しぶりだなって、この感じ笑」




保「誰のせいよ笑」




ひ「私が責任取るね」




私はもうここで準備万端だったんだけど、




保「その前に!ご飯!食べよ!!」




ひ「ねーその気にさせたの誰よ〜」




保「まずは本当のご飯が先です!」




ひ「むぅー」




保「拗ねないの、食べ終わったら私がいっぱい愛してあげる
から、ね?」




ひ「はぁーい」








私たちに'別れ'という2文字は存在しない。
これからもずっと、何があっても、2人で支え合って生きて
いく。




この愛に、有効期限などない。




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この後狂暴化した保乃ちゃんにめちゃくちゃにされたひか
るちゃんでした。。。






ここまでお読み頂きありがとうございました!
元から語彙力ないのに更に無くなったと感じる。。。
また読みに来てくださいね!