🧸🌱です!






*🧸side*





最近ひいちゃんのたらしがひどい。すぐ由依さんや夏鈴ちゃん、天ちゃんの所に行ってくっ付いている。嫉妬しない訳ないじゃないか!





ひ「由依さん〜」





由「どした〜?」





ひ「大好きです〜」





由「ふふ、ありがとう」





調子に乗って大好きなんか言っちゃって。もういい。ひいちゃんにもこの気持ちを味わってもらおう。





保「理佐さーん」





理「お、保乃どうしたの」





保「ぎゅーってしてもいいですか?」





理「急に?笑私ひかるちゃんに殺されない?」





保「私が殺り返すので安心してください」





理「うわっどういうこと?!笑」





思いっきり理佐さんに抱きついてやった。





理「ちょ!私まだ死にたくないって!ひかるちゃんすごいこっち見てるって!」





保「大丈夫ですよ!」





自分でも大人気ない事くらい分かっていた。





ひいちゃんを見ると嫉妬に塗れた顔で鋭い視線をこっちに向けていた。





、、?こっちに近付いてくる、、?





ひ「理佐さんちょっと保乃ちゃん貸してください」





今まで聞いた事ないような低音ボイスでそう呟いた。





理「あ、あぁもちろんいいよ!」





ひ「ちょっと来て」





保「何?」





ひ「いいから付いてきて」





そう言われひいちゃんについて行った。





連れてこられたのは隣の空き部屋。





ひ「さっきのどういうこと」





保「さっきのって?」





ひ「理佐さんに抱きついてたじゃんか。」





引っかかったな。





保「何、嫉妬してるん?」





ひ「は?そう言うんじゃないし」





保「じゃあ聞くけど、ひいちゃんだってさっきの何?」





ひ「何が」





保「由依さんに大好きなんか言っちゃって。そんなに好きなんやったら由依さんの方にいけば?」





ひ「何それ逆ギレ?意味分かんない」





保「こっちが分からんわ。私はただ抱きついただけ。ひとつのスキンシップや。大好きなんか言ってへん。」





ひ「そりゃ先輩として大好きだよ。そんな事も分からないの?」





保「は?何それ?もういい。由依さんの方行けばいいじゃん!」





そう言い残して私は楽屋を出た。





どうしよう、強く言いすぎたかな…。でも言ってしまったものは今更後悔しても仕方ない。しかも悪いのはひいちゃんだ。。。





勝手に涙が出てきて、その後直ぐに楽屋には戻れずトイレに逃げた。






*🌱side*





由依さんの方に行けばいい。





そう言われてしまった。傷付けたよね確実に。でも私が悪いの?保乃ちゃんに言う大好きとは意味が違ったのに。勝手に勘違いしたのは向こうじゃん。





ひ「楽屋戻ろ…」





この後の仕事、笑顔で出来るかな。





夏「ひかる?ひかるー!おい!ひかる!」





ひ「は、はい!」





夏「何思い詰めた顔してんの」





ひ「あぁ、、いや、、」





夏鈴ちゃんに相談するべきだろうか。





夏「保乃と喧嘩?」





あ、そっか。夏鈴ちゃんには何でもお見通しなんだった。





ひ「まぁ、ね。」





夏「しゃーないな。夏鈴が話聞いたるわ」





ひ「ありがとう。えっとね?」





ひと通り喧嘩の経緯を話した。





ひ「私悪くなくない?」





夏「いや、どっちも悪いな」





ひ「え?なんで?」





夏「まずひかるは色んな人にくっつき過ぎ。そりゃ保乃も嫉妬するわ」





ひ「いやでもスキンシップとしてあるじゃんそういうの」





夏「そうやとしても大好きはあかんな。勘違いするのは当然。」





ここまでは夏鈴ちゃんの言ってることがさっぱり分からなかった。





ひ「何でダメなの…」





夏「ひかる本人はそのつもりは無くても'大好き'の一言にどんなニュアンスが込められてるか聞いた側は分からんやろ?」





ひ「あ……」





た、、しかに、、。





私はここで初めて保乃ちゃんにしてしまった事の重大さに気付いた。





ひ「私やらかしてる?」





夏「うん、結構やらかしてる。でもひかるの言うことも分かる。わざと嫉妬させるんもなかなか悪いやろ。」





ひ「そうだよね。いつ謝ろう」





夏「家帰ってからにし?お互い頭冷やした方がいいと思うで」





ひ「うん、そうする。夏鈴ちゃんありがとう」





夏「いーえ。ほんまお騒がせカップルやな笑」





ひ「毎度毎度申し訳ないです……」





夏鈴ちゃんには本当に頭が上がらない。帰ったら絶対に謝ろう。










やっぱ保乃ちゃん怒ってるよね

先帰っちゃった





ひ「ねぇ夏鈴ちゃーん泣」





夏「なーによもぉ〜」





ひ「言える自信ないよ…」





夏「いーから!謝る!絶対いける!保乃も熱くなっちゃっただけ。じゃあ私帰るから」





ひ「ええ待ってよ泣」





夏「お疲れ様!ばいばい!」





逃げるように去ってった。。。





ひ「もう帰る…グスンッ」








珍しく雪が降る東京の街。





腕を組んで歩くカップル。我が子の手を握って歩く親子。仕事仲間と楽しそうに話しながら歩く社会人。雪にはしゃぐ学生。








その人混みの中を寂しく独りきりで歩く。









人生で1番、寒く寂しい帰り道だった。









To be continued……





ここまでお読みいただきありがとうございました!

長くなったので分けます!

文章力無さすぎやし物語性も無さすぎ、デジャブしか感じない文章ですが温かい目で読んでいただけると嬉しいです(T_T)

また読みに来てくださいね!