マイ・ダディーの朝は早い。 
3時半には起きて身仕度を始める。 
俺は見送るためにこうして朝を迎えてみたんだ。

行ってらっしゃい。

初めて声を掛けたと思う。 
雨が滝みたいに降っては落ちて跳ね上がる。 
4時の空は元気いっぱいだ。 

俺は元気じゃない。 

夜と朝と身体と精神と、形作る輪郭を優しく大切に準えてたとこ。
なんだかね、一番、妙な域。 

1日がはじまっている。 
どこからともなく。 


新聞はまだ来ない。