「疾風ロンド」
東野圭吾
実業之日本社文庫
★★★☆☆



投稿写真

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

■ストーリー

遺伝子操作され、生物兵器となった炭疽菌が
盗み出され、ある場所に隠される。

それの炭疽菌の場所を知りたければ3億円用意しろ。

そんな脅迫状が届く。

わずかな手がかりをもとに、雪山での捜索が始まる。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


この文庫本、いきなり文庫本として出版された
東野圭吾さんの書き下ろし作。

私、基本的に本は【文庫本派】です。

移動中に読むことが多いし、持ち歩きやすい。
手に持って読む時に重くないし、しっくりくる。

安価というのもありますが、
そこが私が文庫本にこだわるところだったりします。



この【いきなり文庫】東野さん自身の発案だとか。

すごいよねキラキラ


そこに勢いというか、
型にはまらない考え方
みたいなのが感じられてかっこいいなぁ~と思うワケです。


疾風ロンド

は、人が殺されたりとかしない、純粋な謎解き的な
ドキドキハラハラを楽しめました。
(結果死んでる人はいるけど事故死だし)

東野さんの作品で好きなところは、事件ものを扱っていても
人の人間ドラマ
がしっかり描かれているところが好きラブ


事件おこった!
犯人みつかった!
解決した!
よかった!!

っていう純粋なミステリー解決ものっていう作品も
もちろんよいんですが、

疾風ロンドは、(疾風ロンドに限らず東野さんの作品は)
事件を解決する間にも、
登場人物がなんらかの答え(光)を見つけたり、
わだかまりがほどけたり、
気付けなかった幸せに気付けたり、
みたいなものがいくつも描かれてたりするんですよね。

私はやっぱり
人は幸せであってほしい
(あるべきだ)
と思うタイプなので、

え~、そんな都合良くみんなが幸せになれるワケないじゃん!
とか、

え~、そんな展開、都合よすぎじゃない?
とか

そんな思いでフィクションは見ないようにしています。


フィクションであるからこそ、
幸せになってほしい
人生の光を見つけてほしい

そう思うのです。

フィクションの中ですら
幸せを信じられなくなったら悲しい。

そんなふうに思うのです。


少々脱線してしまいましたが
(いつものこと?苦笑)

疾風ロンド、最後の最後まで
裏切ってくれます。

え!?
ええっ!?

と、声を出しながら読みました。

最後には最強の裏切りが♡

正義は勝つ!!

・・・のです(*^▽^*)