褥瘡のおはなし | 愛ステーション 【訪問看護・リハビリテーション/居宅介護支援】横浜市泉区

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おはようございます。看護師の我妻です雪だるま


急に寒くなりましたね悲しい
コロナやインフルエンザ・ノロウィルスなどの感染症にはみなさん十分に気をつけてくださいね予防


今日は褥瘡(じょくそう)のおはなしを…ふとん1ふとん3
(  昔は 床ずれ と言っていました。)
褥瘡と言う言葉を聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか??


褥瘡とは、ご自分で寝返りができなかったり、お尻や手足などの身体の位置をご自分で変えられなかったりすると、マットレスや車椅子のクッションなどと、身体の同じ部位ばかりに余計な圧力ズレが生じて、その部分の皮膚が赤くなったり、皮膚が皮剥けを起こしてしまう状態を言います。


ですので、まずは、何よりも予防が大切なんですね。
褥瘡のできやすいかたは、
先程説明した、ご自分で身体が動かせないかた以外にも、お痩せになっていて骨が突出していたり、浮腫(むくみ)があったり、低栄養だったり、円背骨格の変形などがある方々です。


それと、やはり、ベッドでお過ごしになっているときの姿勢ですね。

病院でもおうちでも下記のような姿勢(上のイラストですね)でベッドにいらっしゃる方々をよく見ませんか??


ベッドの足側を挙上していなかったり、しっかり頭をベッドの上方まで引き上げてからギャッジアップしていなかったり、胃瘻栄養や経管栄養などで、ギャッジアップで過ごす時間が極端に長かったり…。


このように、イラストの上のような姿勢を長時間とっていると、マットレスと触れている皮膚に過度な圧力が加わり、皮膚が赤くなったり皮剥けしたりするのです悲しい


それに加え、ズリズリと下方に身体がズレながら圧迫されていますので、広範囲な褥瘡となったり、『ポケット』といって、穴のあいた褥瘡になってしまい、骨が見えてしまうこともありますえーんアセアセ

(さらには、このような姿勢は、手足が折れ曲がったまま長い時間をお過ごしになる事が多いので、手足の関節が硬くなる 【拘縮】 も起きやすくなります


ですので、ぜひとも、お食事が終わった後は、特別な指示がない限り、
1〜2時間後くらいには、ベッドを一度フラット(平ら)にし、身体を右や左に少し傾けて、体位変換(身体の向きを変える)をしていただけると、マットレスにギューっとくっついていた皮膚が解放され、摩擦やズレが解消するので、それだけで褥瘡ができにくくなりますニコニコ



お食事のときなど、ギャッジアップする際には、ぜひ、下の写真のようなポジションにしていただくと、ベッドでお過ごしかたは、とても楽な姿勢で食べることができ、誤嚥褥瘡も予防できますキラキラ




このときに、看護師だけではなく、理学療法士作業療法士言語聴覚士たちの出番です照れキラキラ


「身体が左右に傾きやすいんだけど」とか「この辺りの皮膚が赤くなってきたんだけど、どのようにしたらよいか?」などなど、その方々の姿勢や体型に応じたクッションやタオル類の置き方や抜き方やポジショニングなど、ぜひぜひアドバイスを受けてみてくださいねニコニコ乙女のトキメキ


褥瘡は、どれだけ良い薬剤や良い被覆材(ガーゼや絆創膏など)を使ってもそれだけでは治りません。

医療従事者・介護者、ご家族様、みんなで様々な角度からアセスメントし、考え、協力しあい、チームで予防し、チームで治していくものだからですショボーンキラキラ


決して一人で抱え込まず、何か分からないことやお困りなことがありましたら、いつでも何でも 看護師やリハビリセラピストにご相談くださいね…チューリップ

褥瘡の研修を受けているので、自信を持ってアドバイスしますにっこり 


まだまだ寒い日が続きますので、どうか 皆さま  ご自愛くださいねショボーン

ようし!今日も一日頑張ります!


看護師 我妻ダルマ