より要約

アメリカのカリフォルニア州では、2014年に州議会で
「小売店などで使い捨てのプラスチック製ビニール袋の
使用を禁止する法律」
が成立しました。

ところが、この法律が成立して数年後には廃棄されるビニール袋の重量が
前例のないレベルに増加してしまったとのことです。


 

2014年にカリフォルニア州で成立した法律は、
リサイクルが難しく大量の廃棄物を生み出す使い捨てビニール袋を禁止して、
繰り返し使える買い物バッグへの切り替えを促すことが目的でした。 

ところが、2014年にカリフォルニア州で廃棄されたビニール袋の
重量は15万7385トンだったのに対し、
2022年に廃棄されたビニール袋の重量は23万1072トン

47%も増加したとのこと。


使い捨てビニール袋を禁止したにもかかわらず
捨てられるビニール袋の重量が増えたのは、
従来の使い捨てビニール袋を廃止する代わりに、
より厚くて重いビニール袋を1枚10セント(約15円)で販売する
ことが許可されたことが原因だと指摘されています。


当時は市場に出回り始めたばかりだった
「再利用可能なビニール袋」をアピールしたとのこと。

法律の策定に関わった環境保護団体のマーク・マレー氏によると、
メーカーはビニール袋の20%がリサイクル可能な素材でできており、
耐用年数の終わりにリサイクルできると主張したため、
法律では一定の基準を満たしたビニール袋を販売することが認められたそうです。

マレー氏は結果的にビニール袋の廃棄重量が増加した結果を受けて、
「この実験は失敗に終わりました」と述べました。