より抜粋
「温厚な人でも無礼を繰り返せば怒る」を意味する
「仏の顔も三度まで」ということわざ。
「仏の顔も三度撫ずれば腹立つ」という言葉が省略されて、
「仏の顔も三度まで」と使われるようになりました。
「3回目までは許される」のか?
「3回目には怒られる」のか?
「許されるのは2回目、3回目どちらなのか?」
そもそも、どこから「3」という数字が出てきたのでしょうか?
簡潔に説明すると、
仏さま(ゴータマ・シッダールタ)自身のエピソードが元となっています。
仏さまは釈迦国という小さな国の王子として誕生しました。
ある時、隣国にあるコーサラ国から
「王妃にふさわしい身分の高い女性を、コーサラ国に嫁がせて」
という要求が出されます。
しかし、その要求を良く思わなかった釈迦国は、
身分の低い女性を「高い身分」と偽ってコーサラ国へと嫁がせました。
その後、釈迦国から王妃になるために嫁いできた女性が、
実は身分の低い者だったと知ったコーサラ国。
怒りから釈迦国を滅ぼそうと出兵しますが、
釈迦国の王子である仏さまから説得をされ引き返します。
出兵しては引き返す行為を3回行い、4回目の出兵では
「先に悪いことをしたのは自国だ」
と仏さまは説得を行いませんでした。
結果、釈迦国は滅びることになり、
仏さまが3回説得を行った事から「3」という数字が使われるようになりました。
上記のエピソードでは、「3度目まで許されている」。
しかし、現代では「3度目に怒られる」ことわざとして使われています。